「少額から不動産投資を始めたい」「100万円くらいから不動産投資を始められたらな……」と思っていらっしゃいませんか?また、「100万円で不動産投資を始めるのなんて無謀……」と諦めている方もいらっしゃるかもしれません。実際に100万円で不動産投資を始めることは可能なのでしょうか?
結論からいうと、100万円で不動産投資を始めることは可能です。ただし、100万円で購入できる物件は築年数が古い物件だったり、駅から遠く離れているような物件だったりと、投資用としてはあまり現実的ではありません。
そこで、今回は「少額から不動産投資を始めたい」という方に向けて、100万円から不動産投資を始める方法と知っておきたい4つのポイントを解説します。
目次
1.販売価格が100万円の物件は避けて不動産投資ローンを活用
2.不動産投資ローンについて理解する
1.販売価格が100万円の物件は避けて不動産投資ローンを活用
1つ目のポイントは、100万円で販売されている物件の購入は避け、不動産投資ローンを組んで100万円以上の物件を購入することです。販売価格が100万円の物件は、おそらく築古物件や駅から遠い物件でしょう。
そのような物件でも収益を上げることは不可能ではありませんが、「リノベーションする」などの修繕対応が必要になる場合が多く、運用難易度は高くなる上、別途費用が発生してしまいます。
そのため、手元資金が100万円の場合は、ローンを組んで購入物件の予算を増やしましょう。そうすれば、手元資金としては100万円しか捻出していなくても、収益性の高い物件を取得することができます。
2.不動産投資ローンについて理解する
2つ目のポイントは、不動産投資ローンについて以下を理解しておくことです。
- 不動産投資ローンを組むメリット
- ローンに通りやすいケース
- ローンに通りにくいケース
投資用の物件は不動産投資ローンを組んで購入することが多く、自己資金が少ない場合はローンの借入金額が高額になります。そのため、不動産投資ローンについて知っておく必要があります。
不動産投資ローンを組むメリット
不動産投資ローンを組むメリットは以下の3点です。
- 手元に資金を残しておける
- レバレッジ効果が高い
- 団体信用生命保険に加入できる
手元資金を残しておける
まず、ローンを組むことで手元に資金を残しておけます。100万円を投資に回したいという方の中には、「蓄えはあるが、ある程度は手元に資金を確保しておきたい」という方もいらっしゃると思います。例えば、「子供の教育資金」や「事故や病気の治療費」など、突発的な支出に対応したいという思いからでしょう。ローンを組んで手持ち資金を残しておけることで、このような事態にも対応できます。
レバレッジ効果が高い
レバレッジ効果とは、「小さい資金で高額な資産を保有する」ということです。不動産投資ローンの場合は、人によっては数千万円のローンを組むことも可能です。
仮に、自己資金100万円でローンを組み、3,000万円の物件を取得したとします。その場合、レバレッジ効果は30倍になるので、非常に高いレバレッジ効果があるといえます。
投資による収益は「保有資産額×利回り」で決まるので、レバレッジ効果が高い投資の方が保有資産額は高額になり、結果的に収益性も高くなりやすいのです。
団体信用生命保険に加入できる
ローンを組むことで団体信用生命保険(団信)に加入することができます。団信とは、借入者が亡くなったり、高度障害になったりしたときに残債が補填される保険です。
つまり、万が一のときでも、家族に残債ゼロの資産が残せるというわけです。また、金利が上がったり、別途保険料がかかったりしますが、がん特約などを付保することも可能です。
ローンに通りやすいケース
ローンに通りやすい方は、端的にいうと「安定して収益があり、信頼に足る人であり、かつ収益性の高い物件を購入する人」です。
具体的には以下のような方といえるでしょう。
- 公務員や大企業の正社員(勤続年数最低1年以上)
- 年収が高い
- 今までにクレジットカードなどの延滞歴がない
- 収益性が高い物件(既に稼働しており空室履歴がないなど)を購入する予定
ローンに通りにくいケース
一方、ローンに通りにくい方は以下のような方です。
- 自営業者や中小企業の派遣社員
- 年収が低い
- 過去にクレジットカードなどの延滞歴がある
- 収益性が低い物件(築古の空室が多い物件など)を購入する予定
不動産投資ローンについて詳しくは、「不動産投資でフルローンは正解?メリット・デメリットを徹底解説!」でもご紹介しています。あわせてご覧ください。