高卒は大卒と比べて給与が少ないというお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。しかし、高卒でも稼げる職業があり、就職に有利な資格を取得すれば高卒でも高収入が見込める仕事に就きやすくなります。今回は、高卒でも稼げる仕事とおすすめの資格をご紹介していきます。
目次
高卒でも稼げる仕事に就職できる?
高卒でも稼げる仕事につけるかは企業規模も重要
高卒でも稼げる仕事に就職できる?

高卒と大卒を比べると、大卒のほうが高収入を得やすいのが実情です。まずはじめに、高卒と大卒の初任給や平均賃金、平均年収を比較するので、参考にしてみてください。
高卒と大卒との差【初任給】
厚生労働省のデータをもとに高卒と大卒の初任給や平均賃金を男女別に比較していきます。どのくらい差があるか把握しておきましょう。
高卒男性 | 高卒女性 | 大卒男性 | 大卒女性 | |
初任給 | 166,00円 | 162,000円 | 210,000円 | 202,000円 |
高卒と大卒の平均初任給を比べると、高卒の方がおよそ5万円弱低いことが分かります。しかし、大卒の場合、大学の授業料はもちろん入学金や受験費用、一人暮らしの費用、予備校の費用など4年間を通して多くの費用を払っています。
また、高卒の方は大卒の方よりも早く社会に出ているため、知識や経験を多く積んでいることも事実です。会社への貢献度が高いほど昇格や昇給に有利にはたらくこともあります。初任給だけにとらわれず、総合的に判断することをおすすめします。
高卒と大卒との差【平均賃金】
次に、厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに高卒と大卒の平均賃金を表にしました。男女・年代別の平均賃金を比較していきましょう。
年齢 | 高卒男性 | 高卒女性 | 大卒男性 | 大卒女性 |
---|---|---|---|---|
20~24歳 | 204,300円 | 189,600円 | 229,100円 | 226,500円 |
25~29歳 | 233,100円 | 201,500円 | 266,200円 | 249,400円 |
30~34歳 | 258,700円 | 206,600円 | 313,900円 | 275,300円 |
35~39歳 | 285,200円 | 216,100円 | 365,200円 | 298,200円 |
男女ともに全年齢を通して高卒よりも大卒の方が高収入であることが分かります。20代前半は高卒と大卒の平均賃金に大きな差はありませんが、30代以降になると収入の格差が次第に広がっていきます。
なお、高卒女性の月給が年齢を重ねてもほとんど変化しないのに対し、大卒女性の月給は年齢に比例して上がっていることが分かります。
高卒と大卒との差【平均年収】
厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」をもとに高卒と大卒の平均年収を表にしました。次に、男女・年代別の平均年収を比較していきましょう。
年齢 | 高卒男性 | 高卒女性 | 大卒男性 | 大卒女性 |
---|---|---|---|---|
20~24歳 | 3,045,800円 | 2,410,500円 | 2,964,200円 | 2,534,100円 |
25~29歳 | 3,475,800円 | 2,608,300円 | 3,344,700円 | 3,132,400円 |
30~34歳 | 3,671,500円 | 2,882,200円 | 4,089,700円 | 3,425,500円 |
35~39歳 | 4,053,500円 | 2,919,700円 | 5,177,700円 | 3,713,900円 |
20代のうちは、高卒男性の方が大卒男性よりも高収入になっていますが、30代以上になると大卒の方が平均年収が高くなるのが特徴です。対して女性の場合は、年齢を問わず高卒よりも大卒のほうが収入が高いことが分かります。
高卒でも稼げる仕事につけるかは企業規模も重要
高卒よりも大卒の方が賃金水準が高い傾向があるのは事実であるものの、それだけで判断することはできません。
実際のところ、企業の規模によって賃金に差が出やすいため、学歴を問わず就職した企業の規模によって生涯賃金に差が出ることを理解しておく必要があります。
例えば、最終学歴が大卒であっても非正規雇用やフリーターなどの不安定雇用で働く方もいます。高卒の方が大卒よりも早い段階から正社員として働くと、高卒が大卒の収入を上回ることもあるのです。