今、健康面で、乳酸菌が改めて注目されています。乳酸菌はヨーグルトなどに多く含まれており、健康に対し有効な効果があることが知られています。最新の研究では、乳酸菌が免疫力を高めるということ、また歯周病予防にも乳酸菌が効果的であることなどが発見され、乳酸菌に再度注目が高まっているのです。今回は乳酸菌の効果、効能を改めて紹介します。

乳酸菌とはそもそも何か?

30代、40代にもなってくると、健康に対する意識は高まってくるでしょう。よく聞くのが「乳酸菌が身体に良い」という言葉。健康のためにヨーグルトを食べている人も少なくないかもしれません。しかし、そもそも乳酸菌とは何かを正しく知っている人はいるでしょうか。まず簡単に、乳酸菌について紹介します。

乳酸菌とは、「糖類を発酵してエネルギーを獲得する際に、多量の乳酸を生成する」細菌の総称です。現在の研究では、380以上もの乳酸菌の種類があることがわかっており、人の身体にも多く存在しているほか、食品加工などにも利用されています。たとえば、食品の表示等でよく見かける、シロタ株やLG21、ラブレなどはそれぞれ別の種類の乳酸菌になります。

乳酸菌と共生する?プロバイオティクスの考え方とは

乳酸菌を語る上で重要なのが、プロバイオティクスという考え方です。プロバイオティクスとは、共生する、共にという言葉の「プロ」と、生物を意味する「バイオティクス」を掛け合わせた言葉です。

乳酸菌は人間にとっては、「異なる生物」ではありますが、彼らと共生することで、健康に良い影響を与えてくれるのです。プロバイオティクスの持つ有益な効果として、便秘および下痢症の改善効果や、乳糖不耐症の改善効果、免疫機能改善による感染防御・アレルギー抑制効果などがあります。

腸内環境維持だけではない?乳酸菌のすごい効果

では実際、乳酸菌にはどのような効果があるのでしょうか。よく知られているのは、腸内の乳酸菌を増やすことで、腸内環境が改善され、便秘、下痢がなくなることでしょう。しかし、それ以外にも、乳酸菌を増やすことで、さまざまな効果があることが分かっています。以下に代表的なものを紹介します。

免疫力を高める

一つは、免疫力を高めるということです。実は腸には免疫細胞が多く集まっています。実に身体の免疫細胞の7割が腸に集まっているのです。

乳酸菌は、この免疫力を高めることが分かっています。実際、アトピーの症状改善や、花粉症の低減効果があることが分かっています。

さらに、免疫を高めることで、がんの予防にも効果があると言われています。各国での研究によると、膵がんや大腸がんなどの発症を軽減することがわかっています。

歯周病の予防にもなる

また、もう1つ注目されているのが、歯周病の予防に乳酸菌が効果があるということです。

歯周病は、口内だけでなく全身に影響を及ぼすことが分かっています。脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病にもつながっています。この歯周病の予防に、乳酸菌が役立つのです。

歯周病は、口内の口内細菌によって引き起こされます。しかし、乳酸菌を取ることで、口内細菌の量を減らし、口内環境の改善し、結果歯周病を予防することができるのです。

乳酸菌の効果を知り、積極的に乳酸菌を取ろう。

乳酸菌は、プロバイオティクスとして、体内に取り入れることで人間の役に立つ細菌です。最新の研究では、腸内環境の改善に加え、免疫力の向上や歯周病防止にも役立つことが分かっています。

乳酸菌をとれば万事解決するわけではありませんが、乳酸菌が有効なのは間違いありません。これから積極的に乳酸菌を摂取してみてはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部/提供元・J PRIME

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