「レトロスペース坂会館」は札幌市内にある私設博物館だ。珍スポットやB級スポット好きならご存知の方も多いだろう。

そこの展示物の1つが↑のリカちゃん人形である。完全に緊縛されてる。こんなリカちゃんみたことない。
画像一枚でヤバさが伝わる場所「レトロスペース坂会館」
ここは北海道旅行1回目にいくような場所ではないだろうが、ちょっと変わった場所に行ってみたい人にはとてもおすすめだ。
目次
レトロスペース坂会館ってこんな場所
レトロスペース坂会館とは何なのか
レトロスペース坂会館ってこんな場所

レトロスペース坂会館があるのは札幌市西区。地下鉄東西線「二十四軒駅」から徒歩10分ほどの場所にある。

北海道民には馴染みのある「しおA字フライ」などのお菓子を製造している坂ビスケット(坂栄養食品)の直売所に併設されている。「レトロスペース坂会館」の入館は無料だが、入館料の代わりとして直売所でお菓子を買う必要がある。

館内に入るとその独特な雰囲気に圧倒される。
人がすれ違うのも難しいほど狭い通路の両脇には所狭しに展示物が並べられ、服やカバンにひっかけて落としてしまわないか心配になるほど。
何が展示されているかというと館長の坂一敬さんが集めた多種多様な品々だ。一部を紹介すると

懐かしの黒電話や

時代を感じる鉄道のプレート。

往年のアイドルの写真や週刊誌。

日用品まである。

札幌の歴史がわかる反対運動のポスターも見つけた。中島公園にプールなんてあったのか。知らなかった。
レトロスペースの名前の通りレトロなものが多い。
しかしそれだけではない。

飲み終わった飲むヨーグルトの容器があったり

セクシーなランジェリーがあったり、冒頭の画像のリカちゃん人形があったりする。
展示物の守備範囲がめちゃくちゃ広い。
ちなみに展示物の中にはヌード写真などエロスなモノも多いので、あんまり子供は来ないほうが良さげである。
こんな感じで、館内ところ狭しに展示物がずらり。決して大きくない施設だが、1点1点見ていると思いのほか時間が経っている。とにかくすごい情報量なのだ。
レトロスペース坂会館とは何なのか

さてこの摩訶不思議な空間。いったいどんな経緯で作られたのか気になる人もいるのではないだろうか。というか僕が気になっていたので過去に館長さんに聞いてみたことがある。
ーーここにある膨大な量の展示品はどうやって集めたんですか?
坂館長:昔の日本は景気がよかったからすぐ物を買い替えたり、ものが入ったまま家を壊すことがあったんだよね。そういう解体する家に行ってものをもらってくることが多かったね。昔はゴミ捨てが全部無料だったんだよね。
袋に入れたりする必要がなかったから、使える状態で捨てたんだわ。そうしたらほしい人はそこから持ってけばいいって。よく拾いに行ったよ。

一番最初はこの人形(マネキン)からだったんだよね。うちの原点はここから始まってるからね。
ーーどうしてそのマネキンを拾ってきたんですか?
坂館長:電車で優先席の前に立ってたんだわ。そうしたら座ってたばあさんがさ。私に「座らんか」っていうんだわ。立ってる中であんたがいちばん年寄りだ。あんたが座ればそれだけ混んでる車内が楽になるって。
私は自分のことおじいさんじゃないと思ってたけど、人からはそう見えてるんかなって思ったわけ。
で、その後ゴミステーション(ゴミ捨て場)の前通った時に、このマネキンが投げて(捨てて)あって、マネキンって人の形をしてるからそれが自分と重なったの。「用が無くなったから捨てられる」って。
そして「捨てる側」にいるか「捨てられる側」にいるかで考えた時に自分は「捨てられる側」にいるんじゃないかって思ったわけ。
すると捨てられたマネキンを他人事には思えなくて拾ってきたの。そこから始まったんだよね。