「ニンニク入れますか?」のコールがラーメン二郎では合言葉。
東京の三田、慶応大学のすぐ横に本店を構えるラーメン二郎三田本店を発祥として、全国へそのイズムを継承したお店が全国にはあります。
札幌店は2013年にオープンし、多くの道民を魅了している。
実はこのラーメン二郎、特徴として濃厚な豚骨醤油スープ、極太平打ち麺、麺・ヤサイ(キャベツともやし)・アブラのメガ盛り&「増しコール」を始めとした暗黙のルールなどありますが、各店舗の味には違いがあります。単に味を同一にしたチェーン店やのれん分けというわけではありません。
それどころか、店舗によっては同じ店でも日やタイミングにより味の濃い薄いなど「ブレ」が出ることがあります。このブレすら楽しみ愛してしまう上級者もいるとか。
行列、暗黙のルールの他、こってりした濃い味の大量のラーメン、極厚のチャーシューがズシンと重く感じることでしょう。始めてきた人は途中で「来るんじゃなかった」「もう来ない」とすら思う人もいます。
しかし食べ終わってみると言い知れぬ達成感と、数日後に「また行きたい」と思ってしまう不思議な魅力があります。
一度ハマってしまうと、ラーメン二郎の魅力に憑りつかれてしまう人々は後を絶ちません。一部マニア化してしまった人々をジロリアンと呼ぶ。
こういった噂や評判を聞いて興味はあるものの、「初心者が一人で行くには敷居が高い」「コールなどのルールがわからない」「ルールを破ったら怒られそう」などなかなか行けずにいる人も多いのではないでしょうか?
この記事を読めばラーメン二郎札幌店の楽しみ方がわかります。
アクセス、暗黙のルール、味なども含めて解説!
アクセス~入店まで
2013年にオープンしたラーメン二郎札幌店は、札幌駅からJR高架下沿いに5分程度桑園方向に進むとあります。JR高架下のすぐ北、黄色い看板が目印。住所としては札幌市北区北6条西8丁目8-11。
コロナ渦中とはいえ、店内も含めて並び待ちしているお客さんがいることが多い。
もちろん、新型コロナウイルス感染症流行前に比べ行列は少なくなり(以前は店の外周に並び30分~1時間以上の待ち時間は当たり前でした)、席数を減らしてお客さん同士の間隔が空くようにされています。
客層は大学生を中心とした若者、昼休みや会社帰りのサラリーマン、カップルなど様々。また、女性一人のお客さんもチラホラ。
メインの店員さんは3人(女性も1人)、おおよそ2人で店を回していることが多いです。
北海道はもともとラーメン二郎の文化がなく暗黙のルールも浸透していなかったため、ルールを守っている分には全国に比べると比較的接客も優しい。
自転車や自家用車を違法駐車したり向かいの大原学園の敷地に停めることは厳禁(バレると入店できなかったり並び直しになる可能性があります)。
JR高架下に無料駐輪場や近隣にコインパーキングがあるため、自転車や自家用車で来店する際は利用しましょう。
店内はカウンター席のみ十数席(平常時、コロナ渦中など考慮し適宜変動)、その後ろに待つための長椅子10席程度あります。長椅子も埋まっている場合は店外に店の外周に沿って並ぶ。
長椅子が空いたことを確認して食券を買って入店します(マスク着用、入店したら備え付けのアルコールで手指消毒)。
また、店内にはセルフサービスの水のみありますが、店外備え付けの自販機で買った飲み物は持ち込み可能です。
入店~着丼まで
入店時の注意点としては空いている人数分だけ入店します。3人で来店していて2席だけ待ち席の長椅子が空いていた場合、2人だけ入店して1人は外で待機します。
店内での大きい声での会話は原則厳禁。コロナ禍ということもあり、食べるまではマスクを着けたままにしましょう。
食券は「普通」「小(通常ラーメンの2.5倍量、チャーシュー2枚)」「小豚(チャーシュー4枚)」「大(通常ラーメンの4倍量、チャーシュー2枚)」「大豚(チャーシュー4枚)」がメインです。
初めての方は「小」、女性の場合「普通」を注文するのがお勧め。
また、札幌店をはじめとした一部店舗では「つけ麺」のメニューもあります。
「普通」「つけ麺」はコールのオプションがニンニクの有無のみとなっているため、ヤサイ・ニンニク・アブラのコールをしたいけど食べられる量に自信がない場合は「小」を買い、麺半分(やり方は後述)をコールします。
その他、「卵」「ねぎ生姜」「タマチ(玉ねぎキムチ)」「紅葉おろし」「カレースパイス」のトッピングのメニュー、隠しトッピングの「総帥と私(内容は定期的に変更、メルマガで配信)」などがあります。トッピングメニューの多さは全国的にも多め。
それぞれのメニューの色付きプラスチック券が出てくるため持ちながら座って待ちます。
また、券売機は1000円札と小銭しか入らないため、可能であれば両替してから入店しておくことをお勧めします。ただし並んでから両替が必要なことに気づいたときは、店員さんに伝えて両替してもらうことも可能です。
店内はFMが流れており、店内左奥にはトイレがあります。右奥のスペースにはストックの材料などが置かれています。
待ち席の半ばくらいまで来ると「食券見せてください」と促されるので掲げて店員さんに見せます。
このタイミングで「麺半分(小の麺の減量)」「アブラ少なめ」「麺硬め」の場合は、店員さんと目が合った時点でコールして伝えましょう。
席に空きが出て座れるようになると案内されるため着席します。
また人数が複数人以上の場合、2人程度ずつの分割を促される可能性があるので特に4人以上で来店の場合協力すると待ち時間が減りやすいです。
水やティッシュは出入り口付近でセルフサービスとなっているため、必要な場合このタイミングで持って来ましょう。
待っているとついに店員さんから聞かれます。
「ニンニク入れますか?」
ラーメン二郎ではヤサイ、ニンニク、アブラ、カラメ(味濃いめ)の増量が無料です。
それぞれを「増し」「増し増し」の単位で増量が可能。
そのままで、と注文するとニンニクなし、標準量のヤサイ・アブラのラーメンが出てきます。
ラーメン二郎のヤサイは基本的に茹でただけのもののため、量が多くなるとラーメンの味が薄くなることがあります。
また卓上にも醤油は置いてありあとから味の調節は可能ですが、これはただの醤油です。
厨房で使用している専用醤油とは異なるためより美味しい濃い味を求めるのであればカラメ増しを頼むのがベター。
例えば「ヤサイ増し増し、アブラ増し、ニンニク」という風に注文します。
コール通り厨房で盛り付けがされ、着丼!(二郎用語です)
ラーメンの写真を撮ることはOKですが、店内や厨房を移すことは禁止です。
始めて来店した場合、「ニンニク」のみのコールでよいでしょう。
食べられそうな量であれば、次回以降に増しコールに挑戦してみてください。
写真は小豚ヤサイ増し増しニンニクアブラ増し麺硬め。
筆者は個人的に生卵をトッピングしてチャーシューや麺をつけてすき焼き風に食べるのが好きです。
また、待ち席の時点で麺硬めのコールをしておくことで、他のお客さんより早く案内されたり着丼することが多くなります。