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「フェーズ」の業界別の使い方
「フェーズ」に似た意味の類語表現

「フェーズ」の業界別の使い方

「フェーズ」とはどういう意味?正しい使い方の解説と例文をご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

IT業界や建設業界などでよく使われる「フェーズ」ですが、使われるビジネスシーンによって意味が変わってくるので注意が必要です。ここでは、シーンごとの意味の違いや使い方を見てみましょう。

業界①医療系

「フェーズ」とはどういう意味?正しい使い方の解説と例文をご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

ビジネスの世界だけでなく、医療系のニュース、たとえばパンデミックに関する報道で、フェーズが使われるのを耳にしたことはないでしょうか。また、臨床試験でも、試験を区切るためにフェーズが使われることがあります。

例えば、「世界的パンデミックを引き起こした新型ウイルスに関する状況は、現在フェーズ4である。」「新薬の治験はフェーズ5までの5段階で行うことにする。」などの用例があります。

業界②IT系

「フェーズ」とはどういう意味?正しい使い方の解説と例文をご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

IT業界でもフェーズを使うことが多くなっています。例えば、次のように使われます。「お客様のご要望にお応えして、フェーズ1.0とフェーズ2.0の間にフェーズ1.5を挿入することにしました。」「プロジェクトの基本設計フェーズでは、画面設計、形状設計などが行われる。」

業界③建築系

「フェーズ」とはどういう意味?正しい使い方の解説と例文をご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

建設業界では、IT業界と同様に、建物が完成するまでの工程をフェーズ分けしたり、近年流行している「フェーズフリー」という言葉を使ったりしています。「このコンペでは、フェーズフリーの建築を提案します。」「建築の各段階はそれぞれのフェーズに分けて進めよう。」などの使い方があります。

「フェーズ」に似た意味の類語表現

「フェーズ」とはどういう意味?正しい使い方の解説と例文をご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

フェーズの使い方や業界ごとのフェーズが使われる場面について理解したところで、ここからは類義語について見ていきましょう。ビジネス上のやり取りで食い違いが起きないためにも、それぞれの意味や違いを理解しておくことが大切です。

類義語①ステップ

その1つ目は「ステップ」です。「ステップ」は「段階」とも訳せるので、「フェーズ」や「ステージ」を「ステップ」に置き換えてもそれほど大きな問題ではありません。

とはいえ、「ステップ」は「ステップアップ」という表現があるように、「一歩一歩」というイメージの言葉です。業界にもよりますが、「フェーズ」よりもさらに細かい期間を区切るときに使うとよいでしょう。

例として、「今回のプロジェクトは新規のお客様ですので、いつも以上に一つ一つのステップを丁寧に行うようにしてください。」というように使われます。

類義語②プロセス

「フェーズ」とはどういう意味?正しい使い方の解説と例文をご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

「プロセス」はフェーズと同様、仕事の進捗を管理するための言葉です。英語の「process」を語源とするカタカナ語です。「プロセス」は、「物事を行う手順や過程」という意味です。ある仕事を段階的に区切った「フェーズ」で進める方法を意味します。

例えば、「 第2段階のタスクが完了したら、次のプロセスに進むことができる。」「各フェーズのプロセスを尊重することが大切です。」といった表現が一般的です。

類義語③ターム

「ターム(term)」という言葉には「期間」または「期限」という2つの意味があります。ビジネスの世界では、その日その日で完結する仕事もあれば、他社との業務提携やプロジェクトなど、一定の時間を要する仕事もあります。

例えば、会話の中で「中長期的に」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、同じような場面で「ターム」という言葉も使われ、「ビジネス用語」と呼ばれることもあります。

類義語④チャプター

「フェーズ」とはどういう意味?正しい使い方の解説と例文をご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

「チャプター(chapter)」は、論文や書籍で使われる場面転換や区切りのことで、日本語では「章」と呼ばれます。ビジネスにおけるフェーズは似ているようで、意味が異なります。