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笑顔がキュートな歴史ガイドさん
歩くだけでもワクワクな道歩き
笑顔がキュートな歴史ガイドさん

優しい笑顔が素敵な平陽子さん。
鹿児島から故郷徳之島にUターンされ、大好きな徳之島のために、そして、阿権の歴史・文化を継承するために歴史ガイドとして活躍されています。地域の女性連会長でもあり、地域の食文化継承に貢献されています。
歩くだけでもワクワクな道歩き

集落の民家には琉球石灰岩で造られた石垣が続きます。琉球石灰岩とはサンゴや貝殻などが堆積して出来た石材であり、沖縄の石垣や石畳、城壁でも使われています。南国のの~んびりした風景。ほっこりしますね。

おっと!石のなかに文字が彫られています。3文字です。皆さん見えますか?
正解は「石敢當」。読み方はイシガントウ、セッカントウです。「石に当たって散る」という意味で、マジムンと呼ばれる魔物を撃退する、魔よけの役割を果たしています。

またこの魔物は真っ直ぐにしか進めないようで、民家の入口は、魔よけの壁ヒンプンを施し、壁を曲げることで外から魔が入ってくるのを防いでいます。

続いて、三角の形の石垣が見えてきました。これは「三角盛」といって船の帆先を表しており、南にある沖縄の方角を向いています。今は子供たちの遊び場だったり、若者のデートスポットだったり。平さんもここで青春を過ごされたのかなぁ~。

阿権八幡神社まで歩いてくると、大きな木がお出迎えです。おぉ!これは、でぃご~の花が咲きのでぃごの木。初夏になると鮮やかな赤い花を咲かせます。海を渡る交易船からは赤い花が目印となり灯台の役割も果たしていたそうです。

阿権八幡神社から見る犬田布岳(いぬたぶだけ)。別名「阿権富士」とも呼ばれます。綺麗な形の山ですね。

阿権八幡神社をあとに歩いていくと、でたぁ~!ケンムン(精霊)が宿ると言われている樹齢300年のガジュマル巨木が見えてきました。迫力のある枝ぶりに圧倒です!

ガジュマルのふもとでハイチーズ。ヒトと並ぶと木の大きさがよりわかりますよね。大きいですね~。ふと、ガジュマルの樹木に浸食されているカンボジアの世界遺産タ・プロームを思い出しちゃいました。あのガジュマルも樹齢300年程でしたね~。

ガジュマルの木のお隣には築90年を超える古民家がありました。こちらは遊休家屋になっていたところ町に寄贈され、今後はコミュニティカフェを併設した地域コミュニティの拠点になるそうで現在修繕工事中。未来に向けてどのように変化するのか楽しみですね。