03ドローボールのデメリット
良いことだらけに思えるドローボールにもデメリットは存在します。飛距離調節の難しさやボールのとどまりにくさは、ドローボールを習得した誰もが通る道です。ドローボールを練習する前に、デメリットについても学んでおきましょう。
ドローボールのデメリットを解説します。
- 飛距離を調整しにくい
- ボールがとどまりにくい
ドローボールが飛距離を稼ぎやすい点はメリットといえますが、これは繊細なコントロールが求められる場面でデメリットになり得ます。質の高いドローボールを打つには強いインパクトが求められるため、ヤードを抑えたショットを打つには不向きなのが理由です。
右打ちの場合、ドローボールは左に曲がっていくことから、コースが右に曲がっていると打ちにくく感じることがあります。この打ちにくさへの対処法を知らずにドローボールを活用すると、想像以上にボールが伸びてしまってOBになるケースも少なくありません。
目標とする飛距離との兼ね合いを考えてドローボールを使うかどうか考えましょう。
ドローボールはトップスピンをボールにかけるのが必須のショットです。トップスピンがかかったボールは飛距離が伸びるだけでなく、着地してから長い距離を転がる傾向にあります。
とにかく距離を稼ぎたい場面なら問題ありませんが、グリーンで止まって欲しい場面において、予想外にボールが転がる要因になることを覚えておきましょう。
ドローボールはドライバーだけでなくアイアンでも打つことがあります。アイアンによるドローボールでは、着地した後に転がる距離についても計算したうえでショットしてください。
あらかじめ転がることを考慮しておけば、グリーンを大きく外れてしまうことが少なくなります。
04ドローボールのコツ
ドローボールを上手く打つためには要点をしっかり押さえたうえでボールに向き合う必要があります。打ち方を頭で理解してから練習した方が上達が早まるので、まずは理論を学びましょう。今回は3つのポイントに分けてドローボールの打ち方を解説します。
ドローボールのコツを以下の3つのポイントから解説します。
- 切り返し
- グリップエンドの位置
- 押し込み
ドローボールを打つときに意識したいのが、切り返しからのクラブの軌道です。ゴルフではクラブを手前に引くバックスイングと、その勢いでボールをインパクトするダウンスイングという2つのフェーズに分けられます。
切り返しとはバックスイングとダウンスイングがスイッチする瞬間です。切り返しの時点でクラブをどのようにスイングするか決めておかないと、クラブの軌道がブレてしまいます。
ドローボールを打つ場合、基本的にストレートからインサイドアウトのスイングを意識して切り返しましょう。切り返しの際には、顔を右に向けたままにすると肘が身体から離れることなく、正確なドローボールを打ちやすくなります。
ドローボールを打とうと練習を繰り返しても、ボールがスライスしてしまうことがあります。そんなときはグリップエンドの位置に注意してみましょう。
スライスしてしまう人の中には、グリップエンドの位置が安定していない人が見受けられます。ドローボールを打つ際には切り返しからそのままの勢いで、グリップエンドを前に動かすことが重要です。
ダウンスイングを意識しすぎるあまり、グリップエンドが下がるとダフる要因になります。実際の軌道としては、ダウンスイングの際に上半身は前傾しているので、グリップエンドを斜め下に押し込むことになります。
しかし意識としては前に押し出すイメージをもってスイングしてください。
ドローボールを打つ際に一貫して守って欲しいのが押し込む動作です。腰の回転を使ってクラブを振るのがゴルフの基本ですが、ドローボールの場合は手で押し込む要素を取り入れる必要があります。
切り返した後のダウンスイングでは、肘を押し込むイメージでクラブを振ると、身体が開くのを防ぐことが可能です。身体が開くとボールがスライスしやすくなるので、これを予防するために肘を押し込んでください。
飛距離を伸ばせるのも押し込む動作のメリットです。押し込んでからボールをインパクトした方がボールに力が伝わりやすく、トップスピンやパワーが乗ったドローボールに近づきます。