11月24日、NHKは2021年度の中間決算を発表した 。2年連続の減収となった今回の中間決算だが、収支を見れば黒字だ。細かい数字を確認していこう。

NHKの事業収入は2年連続減

2021年度の中間決算では、NHKの事業収入は2年連続の減収となった。2020年10月の受信料値下げが響いたと言われている。

2021年度中間期の事業収入は3,522億円、前年度中間期は3,653億円であったことを考えると、131億円の減収となる。うち受信料収入は3,414億円と事業収入の大半を占めている 。

ちなみに2020年10月の受信料値下げでは、契約種別、支払い区分により異なるが、地上契約で月額35円、衛星契約で月額60円の値下げとなっていた。

それでも417億円の黒字

収入から支出を引いた事業収支差金は417億円。2020年度より32億円減ったものの、黒字となっている。

コロナ禍の影響によるイベントの中止や受信契約を獲得するための訪問員を減らしたことが支出の減少につながり、事業支出も3,104億円と前年度より99億円減っている。

NHKの平均年収は1075万円

NHKの平均年収はというと、1,075万円だった(2020年度NHK決算概要)。 NHKが公表している大卒モデル年収によれば30歳で530万円、35歳で661万円となっている(2020年度)。また管理職は年俸制であり、局長クラスで1,428万円だった。

契約者数もコロナ禍で減少

2021年10月末で契約合計数は4,480万件、1994年3月末の3,502万件から右肩上がりだった契約者数も、コロナ前よりは減少傾向にある。

黒字ではあるもののけして良い結果とはいえない中間決算。アフターコロナに向けてどのように巻き返しを図るのか、注視したい。

文・しらいはるか

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