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北海道と甜菜の歴史
おわりに

北海道と甜菜の歴史

1870年に当時の民部省勧農局長だった松方正義により甜菜の種子が輸入されました。札幌農学校クラーク博士が甜菜の栽培には北海道が適していると推奨したことから、1877年より北海道で栽培が始まりました。1879年、現在の北海道伊達市に最初の官営甜菜製糖所が建設され日本の甜菜事業が始まります。

1888年には現在の札幌市にも建設され道内で2工場が運営していましたが、1901年までに台湾製糖の影響により両社とも廃止されてしまいます。道内での製糖は一時中断してしまいますが、1919年に松方正義の息子正熊によって帯広市に製糖所が建設され再び日本での製糖事業が復活しました。

これが後の「日本甜菜製糖」となり、現在では北海道糖業とホクレン農業協同組合連合会の3社で甜菜製糖産業を占めています。3社で道内に8工場あり、甜菜の栽培は十勝平野や網走管内を中心に2020年で5万6,800haの作付面積となっています。

北海道だけの作物?甜菜(てんさい・ビート)ってなに?
(画像=『北海道そらマガジン』より引用)

おわりに

いかがでしょうか?甜菜を初めて聞いた方も多いと思いますが、日本で製糖が始まるまでの紆余曲折、多くの人の尽力があって現在私達が日常的に砂糖を使えるようになったことに感謝の気持ちが湧いてきました。

甜菜とさとうきび、原料や精製の仕方に違いはありますが精製された上白糖は味や成分にほとんど違いはないと言われています。また、さとうきびからはミネラル豊富な黒糖が作られますが、甜菜からは含蜜糖の「てんさい糖」という製品がつくられています。てんさい糖は天然のラフィノースというオリゴ糖が含まれておりGI値が上白糖と比べて低く血糖値の上昇が緩やかになります。

北海道で有名な料理研究家の方がテレビで使っているのを見て興味を持ち、初めて使ってみました!茶色くて粒が溶けにくいため使う料理は限られる部分はありますが、味は優しい甘さで体によさそうな感じがします。もし興味のある方は北海道で有名?!な「てんさい糖」も試してみてください!

北海道だけの作物?甜菜(てんさい・ビート)ってなに?
(画像=『北海道そらマガジン』より引用)

提供元・北海道そらマガジン

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