今も人気が衰えることなく、定番アウターとなったMA-1。羽織るだけで、ストリートファッションやアメカジスタイルが完成するアイテムです。そんな便利なMA-1ですが、もともとはどんな目的で作られたのか知らない方も多いのではないでしょうか?
最近では、スマートなコーディネートにも合わせやすいMA-1が登場し、着る人を選ばなくなってきています。一度はファッションに取り入れてみたいと思っても、どんな着こなし方をしたら良いのか分からないという方もいらっしゃると思います。
そこで、MA-1はどんなアウターなのかを紐解き、選び方や着こなし方も解説していきたいと思います。おすすめ商品もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
MA-1についての基礎知識
最近では、素材やカラー、形などが多様化してきているMA-1ですが、ベースとなるデザインには理由があります。基本的な知識を学ぶことで、MA-1の魅力にハマり、着こなしがさらに楽しくなるでしょう。
MA-1はどんなアウターなのか
MA-1は、ミリタリーアウターを代表するアイテムで、今や幅広い年代から支持される定番アウターになりました。もともとは軍用服が始まりなので、生地はナイロン素材、カラーはセージグリーンが王道でした。
近年では、ミリタリーファッションだけでなく中性的でスマートなスタイルにも合う、現代風のMA-1も数多く登場しています。光沢のないマットな生地感で、カラーはブラックやグレーが人気になっています。
MA-1の由来について
1950年代初頭、アメリカ空軍の戦闘機パイロットがコックピット内で着用する目的で開発されたのがMA-1です。後ろ身頃が短めに設定されているのは、シートに座った際に生地が挟み込まれないようにするためです。
ほとんどのMA-1の裏地がオレンジなのは、万が一の墜落・脱出などの避難時に、上空のヘリから見つけてもらいやすいためです。裾や袖にリブが施されているため体にピッタリとフィットし、風の侵入を防ぎ防寒・防風に優れたデザインになっています。
丈夫さも魅力
多くのMA-1にはナイロン素材が使われており、革や布よりも軽くて丈夫な性質が特徴です。引っ張っても簡単には破けず、摩擦を起こしても表面がすべすべしているため痛みにくいです。
形崩れしにくく、水を弾きやすい素材なので、大切に使えば長く愛用できるのが魅力のひとつです。
MA-1の選び方のコツ
今では様々なデザインのMA-1を見かけますが、上手な選び方のコツがいくつかあります。このポイントをおさえておけば、選ぶ際に失敗することはありません。
選び方①丈の長さ
身頃や袖はゆったりと作られていることの多いMA-1ですが、丈の長さには注意する必要があります。オーバーサイズで着用したい方も、丈は自分の腰の高さより下にならないものを選びましょう。
腰より下に丈が来てしまうと、だらしない印象になってしまいます。インナーをMA-1より少し長めにして、裾を覗かせてあげるとおしゃれな着こなしになります。
選び方②シンプルなデザイン
中には、ワッペンや刺繍などで装飾されたMA-1を見かけることもあると思います。個性的でインパクトはありますが、着回しの難易度は上がってしまいます。そして、子供っぽい印象を与えてしまいかねません。
大人の男性に合う上品な着こなしをするなら、コンパクトでシンプルなデザインを選ぶようにしましょう。
選び方③カラー
最近は、カラーバリエーションも豊富になってきています。その中でも外さない定番カラーといったら、カーキ・ネイビー・ブラックです。王道のカーキは、色味が明るいものやダークなものまであります。デニムとの相性も抜群で、ワイルドな男らしさを演出することができます。
ネイビーは、清潔感やスマートな印象を与えてくれます。スラックスなどと相性が良いので、きれいめに着こなしたい方におすすめです。ブラックは、どんなコーディネートでも合わせやすいので着回しやすいです。カジュアルでもスタイリッシュでも、クールに仕上げてくれるでしょう。