「特掃車が砂浜を救う」。その活動内容とは

これまで、宮城県の菖蒲田浜ビーチや閖上(ゆりあげ)ビーチの清掃活動を実施し、他団体と協働のビーチクリーンにも参加してきた。

砂浜のごみをバギーで回収!? 黒い作業着をまとい、砂浜を救う謎の集団
(画像=清掃作業中の特掃車、『オーシャナ』より引用)

清掃は、黒いバギーに黒いユニフォーム姿でクールに行う。なぜ黒にしたかというと、インパクトがあって、カッコいいから。ここにも遊び心がある。狙いどおり、清掃活動の場では注目の的だ。2021年の夏は、雰囲気を変えて水色のユニフォームで行ってみたそうだが、これはこれで目立ち過ぎてしまったそう。

砂浜のごみをバギーで回収!? 黒い作業着をまとい、砂浜を救う謎の集団
(画像=特掃車で集めたごみを別のバギーやトラックに移して運ぶ、『オーシャナ』より引用)
砂浜のごみをバギーで回収!? 黒い作業着をまとい、砂浜を救う謎の集団
(画像=漁具もたくさん収集、『オーシャナ』より引用)
砂浜のごみをバギーで回収!? 黒い作業着をまとい、砂浜を救う謎の集団
(画像=半日の作業だけでも大量のごみを収集できる、『オーシャナ』より引用)
砂浜のごみをバギーで回収!? 黒い作業着をまとい、砂浜を救う謎の集団
(画像=収集したごみを手作業で分別、『オーシャナ』より引用)

数多くのボランティアと一緒に清掃することもあるという。砂浜を駆け抜けながらごみを収集していく特掃車の姿に、子どもだけでなく大人も釘付け。「『かっこいい!乗りたい!』という声が聞こえ、それが自信に繋がり、励みになる」、そう誇らしげにそして嬉しそうに専務の方は語る。大型トラックの架装や鈑金・塗装を行う会社の「砂浜をもっと簡単に、楽しくカッコよく綺麗にしたい!」という好奇心がきっかけで砂浜を走るバギーが誕生し、今では砂浜清掃の参加者も巻き込み、ワクワクしながら活動をしている。

砂浜のごみをバギーで回収!? 黒い作業着をまとい、砂浜を救う謎の集団
(画像=大人から子どもまで、一緒に砂浜清掃を行う、『オーシャナ』より引用)

砂浜清掃にかける想い

同社は「All For Ocean…」を合言葉に活動をしている。「生物、日本、世界、地球、そしてすべての人々が幸せでありますように。みんなで手を取り合い、日本や世界の海にキレイな砂浜を取り戻して行きましょう」、そんな想いが込められている。海から上がってきたごみを海に戻さないこと、これを目指して活動の場を世界中の海・砂浜に広げていきたいという。

砂浜のごみをバギーで回収!? 黒い作業着をまとい、砂浜を救う謎の集団
(画像=特掃車の後方には「All For Ocean…」の合言葉が、『オーシャナ』より引用)
砂浜のごみをバギーで回収!? 黒い作業着をまとい、砂浜を救う謎の集団
(画像=砂浜の爽やかさと相まって、男たちの熱い姿が一際カッコよく見える、『オーシャナ』より引用)

漂着ごみで埋め尽くされた砂浜を見た瞬間、砂浜清掃とはまったく関係のない事業をしていた会社が一変、砂浜を綺麗にする“イカした乗り物”を乗りこなすヒーローへと変貌した。大の大人が心から楽しみながら行うこの清掃活動に今後も注目していきたい。

※写真提供:株式会社S・T・K工業