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山林は売買できる!買い方と売り方をそれぞれ紹介
山林の売買|山林を買う方法は山を扱っている会社探しから
宅地や家だけではなく、山林も売買できることをご存じでしょうか。
山林が不要な人は、不動産売却によって処分可能です。反対に「キャンプが好きでマイ山が欲しい!」という人は山林を購入できます。家の購入と比較すればルートは限られますが、山林の売買自体はできるのです。
そこで山林売買の方法や注意点を、「売る側」と「買う側」のふたつの視点から解説します。
山林は売買できる!買い方と売り方をそれぞれ紹介
山林売買は、売り側と買う側で方法や手続きが変わってきます。
まずは「仕事で使いたい」「運用したい」「マイ山を所有したい」という人が山林を購入する方法と、購入する上での注意点をご紹介します。
実は山林、意外と手軽に買えてしまうのです。レジャー好きの夢であるマイ山の購入方法から見ていきましょう。
山林の売買|山林を買う方法は山を扱っている会社探しから
山林売買で山を買う側が最初にしなければならないのは、「山を扱っている会社を探すこと」あるいは「山を売りたい個人を探すこと」です。
たとえば家具を買いたいときだと、まずはその家具を扱っているお店を探しますよね。山林売買により山を買うときも同じで、まずは「山林(商品)を扱っているところ」を探さなければならないのです。
買いたいものが家具なら、日本中にホームセンターから家具屋まで多数の取扱店があります。しかし買いたいものが山林となると、話は別です。
不動産会社でよく扱いのあるマンションや一戸建てとも話が違います。販路が限られてきますので、ネットや近隣住民の話、森林組合から販売されている山林や山林扱い会社の情報収集を行いましょう。不動産会社に直接尋ねても問題ありません。
山林の取り扱い先・情報提供先には以下のようなところがあります。
- 山林売買サイト
- 森林組合
- 山林売買をメインとして扱っている不動産会社
- 他不動産がメインだが山林も扱っている不動産会社
山林を扱っている会社やサイトが見つかれば、後は「買いたい」と思える山を探すだけです。
ほかにも山林売買サイトや不動産会社などにコンタクトを取り、扱っている山の情報を見せてもらったり、希望条件を伝えて紹介してもらったりしましょう。希望の山林が見つかれば、後は不動産会社やサイトのサポートを受けて所有者と売買手続きを進めるという流れになります。
キャンプが好きでマイ山が欲しい人は、山を扱っている会社やサイトを見つけて、さらに自分好みの山を見つけることが一番大変かもしれないですね。
反対に考えると、扱い先と希望の山さえ見つけられれば、山を所有することを楽しみにウキウキと手続きを進められるかもしれません。
山林売買で買うときの注意点は山の状態やアクセスなど
買う側は「マイ山でキャンプできる」と浮かれた気分で手続きを進めがちですが、ポイントに注意しないと売買を後悔しかねません。マイ山でキャンプを楽しむどころではありません。
そこで山を買うときに注意したいポイントをしっかり押さえておきましょう。ポイントは下記の3つです。
- 山を買うときは状態をしっかり確認する
- アクセスもチェックが必要
- 他の所有者とのトラブルにも注意する
山を買うときは写真だけではなく、実際の状態をよく確認することが重要です。山へのアクセスも確認しておきましょう。
もし山の写真を見ても、写真部分だけキレイで後は荒れ放題かもしれません。山も不動産のひとつですから、値段に見合った価値があるのか、買ったら実際にキャンプなど自分の求める用途で使えるのかを必ずチェックしてください。
山にキャンプで通う場合は、道路事情や公共交通機関といったアクセスも確認しておきましょう。
他所有者とのトラブルも注意したいポイントです。
山を買う場合、山ひとつ丸ごと買う場合もありますが、山の一部を購入するケースもあります。
隣の山や他所有者の所有部分は、境界標(杭など)によって仕切られているのです。市街地でも土地トラブルがあるように、山でも土地トラブルが起こることがあります。
買おうと思っている山の境界標はどうなっているか、地権者同士のトラブルはないかを確認しておくことが重要です。
山林売買で山を買うときの相場価格は山それぞれ
山好きな個人がキャンプを目的に山を購入する場合、どのくらいが価格相場なのでしょうか。
とはいえ山にもピンからキリまでありますから、価格を断言することはできません。
山林の土地は1㎥あたり10円台の山から8,000円台の山までさまざまです。土地の他にも、山に生えている木材が価格に関係します。またその山のアクセスやロケーションも、価格と無関係ではありません。
一般的に、市街地に近い山や都市部からのアクセスが良好な山ほど、価格相場が高くなる傾向にあります。キャンプなどがしやすい面積(有効活用しやすい面積)が多い山や、水辺の明媚や風景を楽しめる川沿いの山も、相場価格が高めになる傾向です。
2019年6月21日に放映された「たけしのニッポンのミカタ!」では、山を実際に買った人たちの売買価格が紹介されました。
たとえば家族でキャンプをしたかったという夫婦は、東京ドーム9.2個分の面積の山を800万円ほどで購入しています。東京ドーム9.2個分は坪数にして13万坪です。800万円という金額は高額のように感じますが、面積を考えると「むしろ安いのではないか」と思ってしまいますよね。
和歌山県に、川沿いで景観も眺望も良いというベストロケーションの山を買った男性の購入額は270万円ほどです。坪数は1万坪以上なので、宅地と比較するとかなり安い印象があるかもしれません。
ただ山林は購入後に山を管理するため、費用や固定資産税などの税金がかかることを忘れてはいけないでしょう。