初詣といえば札幌市民にはなじみの深い北海道神宮。
普通の神社のようですが、そこにはある秘密が隠されています。

目次
悠久の原生林に建てられた開拓の神社!
鬼門からやってくる“ある災い”とは?

悠久の原生林に建てられた開拓の神社!

鬼門に向いて建てられた北海道神宮の謎!
(画像=『北海道そらマガジン』より引用)

北海道最大の神社である北海道神宮。
近年は札幌の観光スポットとしても人気があり、外国人観光客も多く参拝しています。

北海道神宮のご祭神は、大國魂神(おおくにたまのかみ)・大那牟遅神(おおなむちのかみ)・少彦名神(すくなひこなのかみ)で、いわゆる開拓三神といいます。
この三柱の神様はいずれも国造りの神様と知られています。

明治時代に北海道は本格的に開拓され、原生林を切り開いて今の北都・札幌となりました。
北海道神宮が建てられた札幌円山公園は、当時の原生林を残した公園です。
開拓三神に守られてこそ、札幌の発展は遂げられたといえます。

さらに、北海道神宮には明治天皇がご祭神として祀られています。
明治天皇が祀られていることと、北海道神宮が北東に建てられていることは関係があるのでしょうか?

鬼門からやってくる“ある災い”とは?

鬼門に向いて建てられた北海道神宮の謎!
(画像=『北海道そらマガジン』より引用)

北海道神宮の本殿が北東向きに建てられているのはなぜでしょう?
北東の方角は「鬼門」といわれ、災いを呼び込む不浄な方角といわれています。
家の神棚も通常は、東か南を向けることとされています。

北海道神宮がわざわざ北東向きに建てられたのは、北東の方角からやってくる“ある災い”から守るためだったとしたら・・・
それは明治時代に南下政策をとっていたロシアに対する防衛です。

当時のロシアは国土を拡大するために、日本の領土にも侵攻するといわれていました。
特に北海道はロシアと国境を接しており、いつでも侵略される状態にあったのです。

そのため、神様の力を借りてロシアの北海道侵攻を防ごうと北海道神宮は北東向きに建てられたのです。
ロシアとの関係を憂慮していた明治天皇を祀っていることも、そのひとつです。

さて、ここでひとつ疑問が湧きます。
もし、ロシアの侵攻を防ぐためだけであれば、むしろロシアの首都に向けて北西向きでもいいのではないかと思いませんか?
北西向きにすることで、ロシア全土と首都を封じ込めることもできたはずです。
北東向きに北海道神宮を建てた理由は、別のところにもあったのです。