コロナ禍にありながら積極的な出店を行っていたスシロー。2022年9月期は、過去最高の売上高を予想している。反して純利益は9%のマイナスを予想した。減益を予想する理由は何なのだろうか。確認していこう。

2022年9月期は過去最高の売り上げを予想

2020年9月期 2021年9月期 2022年9月期(予想)
売上収益 2,050憶円 2,408憶円 3,100憶円
営業利益 121億円 229億円 210億円
純利益 64億円 131億円 120億円

2021年9月期のスシローの連結売上高は2,408憶円、純利益は131億円だった。前年同期が64億円だったことを考えると倍以上の数字となる。

しかし2022年9月期の純利益は120億円を予想、これは9%マイナスの数字だ。一方売上収益は3,100億円を予想、この数字は過去最高となる。

時短要請協力金の影響も…

営業利益が増益になった背景には原価率が下がったことが挙げられる。原価率は45.9%、前年度と比較すると約1.5ポイント下がったことになる。原価率が下がったことは直接営業利益の増加につながる。もちろん売上高の増収の影響もあるが、原価率の低下に伴うコスト削減が増益につながった。

また時短要請協力金の影響も大きい。時短要請協力金の額は実に110億円に上る。これによりその他収益が大幅な増益となった。

こうした理由により過去最高益となったわけだが、これは一次的要因に過ぎない。むしろ上記の特殊要因を取り除いても、来期純利益のマイナスが10%未満にとどまるのは検討していると言っていいだろう。

ドバイ万博店にも出店

スシローはドバイ万博にも出店している。これはスシローの世界的認知向上を目指すものだ。イスラムの戒律であるハラールにも対応したメニューで、ムスリムの方にも対応した食事となっている。ちなみにエビやマグロ、サーモンといったメニューが多いようだ。

2025年に開催される大阪万博への協賛も決定。さらなる飛躍が期待される。

世界のスシローへの足掛かり

純利益は9%減ではあるが加工最高の売上高が予想されているスシロー。ドバイ万博を機に広大なマーケットへの進出準備も進めている。国内の拡大を継続しつつ海外展開の本格化に向けて、着実に歩みを進めているようだ。

文・しらいはるか

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