常滑は日本一の招き猫産地

常滑市は招き猫の生産量が日本一であることも有名です。常滑駅から陶磁器会館にかけての道には巨大な招き猫や、39体もの招き猫が並ぶ「とこなめ招き猫通り」があります。
巨大招き猫が壁の上からひょっこり顔をのぞかせています。この巨大猫の愛称は、とこなめ見守り猫「とこにゃん」。高さ3.8m、幅6.3mもあって、名鉄常滑駅ホームからも電車の中からも見えます。


常滑の陶芸家39人によって作られた様々な可愛い39体の招き猫が、招き猫通りの壁に飾られています。どの招き猫もとても可愛くて、やきものの散歩道へ向かう気分を盛り上げてくれます。






【招き猫通り】
所在地:愛知県常滑市栄町2丁目
やきもの散歩道

美しい日本の歴史的風土準100選に平成19年3月に選定されました「常滑やきもの散歩道」 は、常滑で窯業が栄えた昭和初期ごろに小高い丘に作られた窯元の集落のことです。常滑の街は坂を利用して登窯が作られたため、迷路のような坂の路地に煙突・窯・工場などの建物が立ち並び、昭和雰囲気の情緒あふれる町並みを楽しむことができます。
このレトロな街には現在でも多くの作家や職人が住んで活動していて、古民家を改装したおしゃれな雑貨店やカフェがたくさんあります。
やきもの散歩道をまわるには、1.6kmのAコースと4kmのBコースがあります。
【やきもの散歩道】
- 住所:愛知県常滑市栄町
常滑のフォトジェニックな街並みをご紹介します。
土管坂

必見なのが、「土管坂」と呼ばれる明治期の土管と焼酎瓶が左右の壁面をびっしり覆った坂道。地面には、「ケサワ」という土管の焼成時に使用した廃材が敷き詰められ再利用されていて、滑らず歩きやすいように工夫されています。
登窯

やきもの散歩道に残されている登窯。登窯広場にある登窯は1887年(明治20年)頃に築かれた窯で、1974年(昭和49年)まで使用され、日本で現存する登窯としては最大級です。傾斜角約17度、8つの焼成窯、高さの異なる10本の煙突が特徴です。1982年(昭和57年)に国の重要有形民俗文化財に指定され、2007年(平成19年)には近代化産業遺産にも認定されました。
廻船問屋 瀧田家

廻船問屋であった旧家瀧田家の屋敷を復元・整備したものです。この屋敷は1850年(嘉永3年)頃に建築されたもので、2000年(平成12年)には主屋、土蔵、はなれが常滑市指定有形文化財となっています。屋内には、瀧田家に保存されていた生活道具や船道具などの資料が展示がされていて、当時の生活を垣間見ることができます。
でんでん坂

廻船問屋瀧田家の横にあるのが、でんでん坂。「やきもの散歩道」では土管坂が有名ですが、絵になるシーンとしては負けず劣らずの坂道になっています。
でんでん坂という坂名の由来は、坂の南側の山が廻船を見張る「伝の山」だったことから、でんでん山と呼ばれ、その坂にこの名前がついたと言われています。土管坂と同じ様に、管を焼いた時に使った焼き台「ケサワ」を埋め込み、壁側に焼酎瓶を嵌めて修景に活用しています。
暮布土屋通り

暮布士屋(くらふとや)通りは、やきもの散歩道の途中にあるこぢんまりとした趣ある路地です。古い工房がパン屋、店、カフェに改築されているおしゃれな小道で、レトロ気分に浸ることができます。