目次
+コロナ禍で半数以上の労働者が仕事探しを開始
+日本はキャリア選択の満足度と今後の目標の設定において最下位
+自分のキャリア構築は積極的に
新型コロナウイルス感染症の影響はビジネスの世界を大きく変えてしまいました。人の移動が制限されたことで経済は停滞し、就職活動や転職活動にも影を落としたのです。
この大きな変化の渦のなかで、キャリアに満足している人や、目標に向かって迷わず突き進んでいる人は、どれくらいいるのでしょうか。
総合人材サービスを展開するランスタッド株式会社は、世界34の国と地域で実施する労働者意識に関するグローバル調査「ランスタッド・ワークモニター」の2021年下半期の結果と日本市場の数字を発表しました。
コロナ禍で半数以上の労働者が仕事探しを開始

この調査では、世界の労働者の半数以上(56%)がコロナ禍になり、ワークライフバランスの改善を求め、新たに職探しをしている結果となりました。積極的に求職活動を行っている人は30%、実際に最近で転職した人は26%となっています。
日本では44%が転職に意欲的で、うち積極的に求職活動を行っている人は26%、実際に最近で転職した人は18%となりました。
アフターコロナの経済回復が労働者にとって、自身の人生や仕事の意味をあらためて考えるきっかけになった、といえそうです。
日本はキャリア選択の満足度と今後の目標の設定において最下位
調査結果のうち、日本に限ってネガティブな結果が見られたのは「自分のキャリアにおける選択に満足している」「コロナ禍で自分個人の目標がより明確になった」「コロナ禍で仕事上の目標がより明確になった」の3つの項目でした。
いずれも調査対象の34の国と地域の中で、日本は最下位となっています。
同社はこの要因のひとつとして、世界の労働者と比較して日本では”仕事”より”企業/職場”への所属意識が強く、そのため不安感や焦燥感を抱えているのではないかと推測しています。大きく変化した世界の働き方の中で、日本の労働環境がコロナ禍においてもあまり変化が見られなかったことが、労働者に大きな影響を与えたと考えられる、とのことです。