腹筋の効果を、最大限高めるためには「呼吸法」が大切になってきます。正しい呼吸法を取り入れることで、体内に酸素が行き渡り、全身の細胞によってエネルギーに変換されます。するとパワーがみなぎり、腹筋を効率良く鍛えることができます。
呼吸が上手にできているかいないかで、トレーニングの効果には大きな差が出てしまいます。また、トレーニングのやり方によっても、呼吸法は変わってくるので、ポイントはおさえておくべきでしょう。なぜ、そこまで呼吸法が重要になってくるのか、その理由も解説していきたいと思います。
また、トレーニング中に呼吸を上手に行うコツや、呼吸を止めてしまうことによる危険性についても説明していきますので、参考にしてみてください。
目次
呼吸法を意識した腹筋トレーニングを行うための基礎知識
腹筋トレーニングは呼吸法によって効果がアップする
呼吸法を意識した腹筋トレーニングを行うための基礎知識
腹筋のトレーニングで思うように効果が得られず、挫折してしまう方も多いと思います。そのトレーニングの効果を最大限に引き出すためには、正しい呼吸法が必要不可欠です。まずは、腹筋に関する基礎知識を学んでいきましょう。
腹筋の種類について
腹筋群は、腹直筋・腹横筋・腹斜筋などいくつかの筋肉によって構成されています。それぞれの筋肉を意識して鍛えることで、見た目の変化につながりやすくなるので、筋トレの際は参考にしてみてください。
腹筋①腹直筋
腹筋群の中で、最も表層に位置している筋肉が腹直筋です。腹直筋を鍛え、脂肪が除去されることでシックスパックの状態になります。
腹筋②腹横筋
腹直筋の内側に位置し、表から見えない筋肉が腹横筋です。筋繊維が水平に外側に向かって走っており、ベルトのような形状になっています。この腹横筋はコルセットのような役割を担っており、鍛えると体のバランスが取れて姿勢が良くなります。
腹筋③腹斜筋
腹直筋の左右に位置する筋肉が、腹斜筋です。腹斜筋は、内腹斜筋と外腹斜筋の二つの筋肉から構成されていて、脇腹に巻きつくような形状をしています。体をねじるときに使う筋肉で、腹斜筋を意識してトレーニングをすると脇腹が引き締まりくびれてきます。
呼吸法の種類について
呼吸法には、2種類あります。肺に酸素を取り入れる「胸式呼吸」と、お腹に酸素を取り入れる「腹式呼吸」です。
呼吸法①胸式呼吸
胸式呼吸は、自律神経の交感神経を優位にします。適度な緊張感を体に与えることができ、運動をするときや力を使うときに行う呼吸法になります。
呼吸法②腹式呼吸
腹式呼吸は、自律神経の副交感神経を優位にします。筋肉を和らげて瞑想しやすくなり、リラックスしたいときに行う呼吸法になります。
腹筋に効果的な呼吸法とは
胸式呼吸と腹式呼吸の二つの呼吸法が一般的ですが、胸とお腹の両方を使って行う「横隔膜呼吸」を腹筋を行う際に取り入れてみましょう。
横隔膜とは、胸とお腹の間にあるドーム状の筋肉のことです。リラックスした状態で横隔膜呼吸を行い、固くなった筋肉を緩めることで腹筋をより効果的なものにしてくれます。全身に酸素が行き届いてくれる呼吸法なので、自然と姿勢も良くなり脂肪が燃焼しやすい体になります。
トレーニング時の呼吸が大切な理由
トレーニングを始めたばかりの人は、体に力が入ると呼吸を止めてしまいがちです。すると、全身に酸素が行き渡らなくなってしまいます。この状態でトレーニングを続けると血圧が上がり、心臓や血管に負担がかかって失神してしまう恐れがあります。
トレーニング時はきちんと呼吸をすることを意識してください。
腹筋トレーニングは呼吸法によって効果がアップする
腹筋などの胴回りのトレーニングの際に、呼吸法を取り入れることで効果がさらにアップします。なぜ、呼吸法が大切なのかを解説していきます。
呼吸によって腹圧が高まる
腹圧とは、お腹の中の圧力のことです。腹筋をする際に、呼吸を意識して胴回りの筋肉に力を入れると腹圧が高まります。お腹が固く膨らみ、空気がパンパンの風船のようになっているときは腹筋群が引き締まっているということです。呼吸動作によって、腹圧を高めることが腹筋の効果を最大限に引き出してくれます。
リラックスするためにも呼吸は大事
呼吸をすると、横隔膜が上下に動きます。自律神経は、横隔膜に密集しているので深く呼吸をすればするほど刺激されて、副交感神経が優位に立ちます。すると、リラックス状態に入ることができるのです。