少しでも興味を持ってもらえるようにナゾロジーは努力します
今回の研究により、タイトルから「マウス」を抜く論文やニュース記事のほうが、人気が出やすく拡散力があることが示されました。
科学ニュースはそもそもの需要が低くタイトル以外読まれないため、少しでも刺激的なタイトルにするため「マウス」を省いて人間での研究結果のように見せかける手法が横行している実態も明らかになりました。
また科学論文のタイトルから「マウス」を省くという研究者たちの何気ない選択が、ニュース記事のタイトルから「マウス」の省略をうながしていることも示されます。
科学者たちの報告方法が、ニュースのタイトルに影響を与えることが示されたのは、今回の研究がはじめてとなります。
研究者たちは、論文が掲載される学術雑誌が、実験を行った動物種についてタイトルに明記するような規則を作ることが、重要になってくると結論付けました。
ですが読者に興味を持ってもらえないのは、サイトの力不足でもあります。
少しでも読者に内容を読んでもらえるように、ナゾロジーも興味を持ってもらえる手段を探していきたいものです。
参考文献
Mice-based studies that omit “mice” from title get 31% more media coverage
元論文
What’s not in the news headlines or titles of Alzheimer disease articles? #InMice
提供元・ナゾロジー
【関連記事】
・ウミウシに「セルフ斬首と胴体再生」の新行動を発見 生首から心臓まで再生できる(日本)
・人間に必要な「1日の水分量」は、他の霊長類の半分だと判明! 森からの脱出に成功した要因か
・深海の微生物は「自然に起こる水分解」からエネルギーを得ていた?! エイリアン発見につながる研究結果
・「生体工学網膜」が失明治療に革命を起こす?
・人工培養脳を「乳児の脳」まで生育することに成功