コロナ禍や不況といろいろあった激動の2021年。多くの人にとって、この1年を乗り越えるだけでも、相当なタフさが必要だったのではないだろうか。人によっては新たな目標に向けてのチャレンジがあったり、長らく人と会えないなかで仕事のスタイルや人間関係が大きく変わったというケースもあったかと思う。そんな1年を過ごしてきた自分を労う意味でも、この年末年始に新しい時計をゲットして、気分を新たにするというのはありだ。今回は比較的手が出しやすいアンダー5万円クラスと、少し気張った10万円台クラスの時計のオススメモデルをピックアップしてみた。
アンダー5万円はいわゆるカジュアルウオッチの価格帯で、アパレルのセレクトショップなどでもこの価格帯の時計がファッション小物として販売されていたりする。それゆえにこの価格帯のモデルは激戦区で、各社が凌ぎを削りあってきたことによって、コストパフォーマンスに優れたモデルが目立つようになってきた。外装に高級素材を使っていたり、クォーツではなく本格的な機械式ムーヴメントを搭載したモデルもあり、じっくり探せばかなりお得なモデルが見つかりそうだ。
10万円台となると、本格機械式時計ブランドのエントリーラインも視野に入ってくる。外装やムーヴメントも確実にクオリティがアップするし、往年の名機を彷彿させるシンプルだが飽きのこないデザインのモデルが目立つ。こうしたモデルは作りもしっかりしているから長く使うことができるため、安価な時計を使い捨てすることと比較すれば、むしろコストパフォーマンスは高いといえるだろう。
【5万円アンダーおすすめ01】アンダーン/テラ デイブレイク

香港発の時計ブランド、アンダーンはその名が示すように“未完成(Undone)”をコンセプトとしており、ユーザー自身が自ら文字盤や針などのパーツをチョイスして組み合わせるカスタマイズウオッチで広く知られているブランドだ。テラはやや小振りな37mmサイズのタルタルーガ(亀)型ケースのモデルで、1940年代っぽいクラシカルなスタイリングが楽しめる。黒のミリタリー風ダイアルには好みの文字入れができるほか、ケースやストラップのカラーリングもチョイスでき、しっかりカスタマイズも楽しめるため個性重視派の人は注目だ。ダイアルのインデックスは蓄光仕様で、3・6・9・12時位置のスクエア型マーカーと時分針はグリーン、数字のインデックスはブルーに光る。ケース素材には医療用機器にも使われる高品質な316Lステンレスを採用しており、全体の質感はアンダー5万円クラスとしてはかなりハイレベルだ。
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アンダーン・ジャパン TEL.03-5774-1447
【5万円アンダー_おすすめモデル02】テンデンス/ガリバーミディアム

2007年にブランド創設してから、一貫してビッグサイズケースのモデルを中心にリリースしてきたテンデンス。50mmサイズの人気モデル、ガリバーラウンドを41mmサイズの使いやすい大きさにダウンサイジングしたのがこのガリバーミディアムだ。サイズが小さくなっても強烈なインパクトを放っているのは、ダイアルを立体的に彩っている3Dインデックスの存在感が大きいだろう。さらにダイアル中央部やベゼルのエッジに施されたピラミッド状のクル・ド・パリ装飾も面白い。オールブラックのルックスだがポップな印象で、程良いモード感も感じさせる。素材にはナイロンケースにシリコンストラップを合わせたことで、見た目のボリューム感より軽く仕上がっているのもポイント。長時間つけていても疲れない。
【商品に関する問い合わせ先】
テンデンスジャパン TEL.03-5815-5735