今回から電動バイク部門を創設

12月15日(水)に東京都千代田区のホテルグランドアーク半蔵門で『第4回日本バイクオブザイヤー2021』の結果発表&授賞式が行われました。

第4回日本バイクオブザイヤー2021は『Kawasaki Ninja ZX-25R』に決定!
(画像=『Moto Megane』より引用)
第4回日本バイクオブザイヤー2021は『Kawasaki Ninja ZX-25R』に決定!
(画像=『Moto Megane』より引用)

〝日本バイクオブザイヤー〟とはオートバイ文化の確立とライダーの社会的地位向上、さらにはオートバイに乗る·乗らないに関わらず幅広い層に認知されることを目的として、2018年に設立されたアワードです。

日本バイクオブザイヤーの候補車両は、その年に日本国内で発売されたモデル(国内外カテゴリー問わず)が対象です。2021年度は60機種が候補車両として上がり、その中から一般ユーザーによるWEB投票によって各カテゴリーごと5機種、全25機種がノミネートされました。

そのノミネートされた25機種の中から人気、機能、デザインなどに優れたオートバイを、一般ユーザーのWEB投票と選考委員(能楽師の大倉正之助氏、ファッションデザイナーの菊池武夫氏、自民党オートバイ議連事務局長の三原じゅん子氏などを含める全15名)による投票のそれぞれのポイントを合算して各部門賞を決定。さらには一番ポイントの高かった車両がバイクオブザイヤーとなります。

部門は原付、軽二輪、小型二輪、外国車、電動と5つ設けられています。最後の電動部門は、政府が2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルがバイクにも求められていることから今年度より新設されました。

第4回日本バイクオブザイヤー2021は『Kawasaki Ninja ZX-25R』に決定!
(画像=『Moto Megane』より引用)
第4回日本バイクオブザイヤー2021は『Kawasaki Ninja ZX-25R』に決定!
(画像=『Moto Megane』より引用)
第4回日本バイクオブザイヤー2021は『Kawasaki Ninja ZX-25R』に決定!
(画像=『Moto Megane』より引用)

授賞式では能楽師の大倉正之助氏による太鼓の演奏からスタート。自由民主党オートバイ議連会長・逢沢一郎議員(写真左)の祝辞や、一般社団法人日本二輪車文化協会・吉田純一会長(写真右)による挨拶が行なわれ、さらには選考員も努めているファッションデザイナーの菊池武夫氏はビデオレターで開催の祝辞を述べられました。

注目の『第4回日本バイクオブザイヤー2021』は軽二輪部門で最優秀金賞も受賞したKawasaki Ninja ZX-25Rが受賞。各部門別では、原付部門:HONDA グロム、小型二輪部門:SUZUKI Hayabusa、外国車部門:ARLEY-DAVIDSON Pan America®1250 Special、電動部門:HONDA PCX e:HEVがそれぞれ最優秀金賞を受賞しました。

目次
第4回日本バイクオブザイヤー2021 & 軽二輪部門・最優秀金賞 Kawasaki Ninja ZX-25R
原付部門・最優秀金賞 HONDA グロム

第4回日本バイクオブザイヤー2021 & 軽二輪部門・最優秀金賞
Kawasaki Ninja ZX-25R

第4回日本バイクオブザイヤー2021は『Kawasaki Ninja ZX-25R』に決定!
(画像=『Moto Megane』より引用)
第4回日本バイクオブザイヤー2021は『Kawasaki Ninja ZX-25R』に決定!
(画像=『Moto Megane』より引用)

カワサキモータースジャパン 渉外部 青木務氏
カワサキが軽二輪で受賞するのは珍しいことだと思います。私が入社した時は、カワサキは大きな排気量のオートバイを作っているメーカーとして認知されていました。今から30〜40年近く前、国内の他メーカーが250ccの4気筒モデルを出している時に、販売している現場の「カワサキも同じカテゴリーのモデルを出して欲しい」という声を開発に伝えたことがあります。その時に帰ってきた言葉が「250ccは2気筒で充分だよ」というものでした。時代は変わり、川崎重工から二輪車部門が分社化しカワサキモータースと社名変更しました。そこでのスローガンが『カワサキに関わる人すべての、よろこびと幸せのために』というものでした。バイクにかかわるひと全てがハッピーになりましょう、仕事をみんなで楽しもう、楽しいからバイクを作るんだよ、というものです。
この時代に4気筒の250ccエンジンのモデルを持っているのはカワサキだけです。Ninja ZX-25Rは2年前の東京モーターショーの時にワールドプレミアということで発表しました。それ以後、コロナ禍の影響で自粛が続き、皆様に試乗してもらう機会もなかなかできない状況ですが、このように名誉ある賞をいただき嬉しく思います。
これからも楽しいバイクを作り続けて、他社メーカーと共に市場を盛り上げていきたいと思います。

第4回日本バイクオブザイヤー2021は『Kawasaki Ninja ZX-25R』に決定!
(画像=『Moto Megane』より引用)

カワサキモータース 設計部 山本哲路氏
このモデルは現代の4気筒250ccモデルとして、カワサキらしい〝FUN TO RIDE〟を念頭に開発しました。昨年は部門賞を受賞し、このモデルに対する期待を感じました。そして今年は多くの方々に体感していただき、その期待に応えることができたのかと思います。その結果このような賞をいただき、開発者として非常に嬉しく思っています。今後もこのようにワクワクし〝FUN TO RIDE〟を感じてもらえるようなモデルを開発していきたいと思います。

カワサキモータース 実験部 有馬一樹氏
Ninja ZX-25Rでテストリーダーを務めさせていただきました。開発にあたり高回転まで気持ち良くふけ切り最高速を発揮するエンジン、ワールドスーパーバイクの設計思想を取り入れた車体、大型のモデルにも引けを取らない電子制御、これらを高い次元でバランスするだけでなく、250ccクラスならではのフレンドリーさも大切にしたモデルです。このような部分が多くの方に共感いただけたということであれば開発者冥利につきます。これからもカワサキらしい操る喜びを感じられるモデルを開発し、多くの方々に感動を届けたり、オートバイ文化の発展、市場の活性化に貢献していけたらと思っています。

原付部門・最優秀金賞
HONDA グロム

第4回日本バイクオブザイヤー2021は『Kawasaki Ninja ZX-25R』に決定!
(画像=『Moto Megane』より引用)
第4回日本バイクオブザイヤー2021は『Kawasaki Ninja ZX-25R』に決定!
(画像=『Moto Megane』より引用)

ホンダモーターサイクルジャパン 渉外室 赤坂正人氏
他メーカーさんを含め、原付クラスでミッション付きのモデルはそう多くラインナップされていません。昔は原付の50ccから125cc、250ccと車両をステップアップしていきました。しかし今は、欲しい車両に該当する免許を直接取りに行くことがほとんどです。そのためこのクラスは急激にラインナップされる車種が拡大するものではございません。一方で、このクラスのモデルはセカンドバイクとして購入いただくお客様がいらっしゃいます。今回の受賞はそのようなお客様に選んでいただけたのだと思います。ただし、ここからステップアップしていくユーザーも少なくはないので、今後とも原付、原付二種のクラスは大切にしていきます。