正々堂々とやるのが、テレアポというゲーム

テレアポというのは、慣れるまでは苦行のように感じますが、ちょっとやり方を変えるだけで楽しいものになり、成果も上がります。

テレアポはゲームである。これが私の持論ですが、ゲームは正々堂々とやらなくてはいけません。

嘘をついて窓口の人を突破しても、騙されたことに気づいたお客様は、二度とあなたの会社を信用してくれなくなります。

テレアポの目標は、先方の担当者につないでもらうことではありません。「ご縁」をつくって、リードを育てていくことです。

お客様に喜んでもらえる資料を用意し、正々堂々と窓口を突破しましょう。

担当者にしか会えなくて、責任者に会えないときは?

訪問しても会えるのは担当者だけ。決裁者には会えないことはよくあります。テレアポでいえば、責任者に電話をつないでもらえないケースです。

これは、めちゃくちゃ簡単に突破できます。
「ご担当者様いらっしゃいますか?」ではなく「ご責任者様いらっしゃいますか?」、この一言で責任者の方に出てもらえます。

ただ、業種によっては、さまざまな責任者がいます。

例えば、私がやっていた求人広告の場合は「人事のご責任者様」ではダメでした。「採用のご責任者様」でもダメです。

正解は「アルバイト・パートのご責任者様」、あるいは「新卒採用におけるご責任者様」「中途採用におけるご責任者様」です。

求人広告は、部門ごとに決裁者が違う場合が多いので、どの部門の責任者なのかを明確にしないと、電話を取り次いでもらえません。

これは、どの業界でも同じです。

責任者が複数いる会社にテレアポをする場合は、「○○導入のご検討をされるご責任者様」「法人向け生命保険のご責任者様」など、営業したい商品・サービスの直接の決裁者を具体的に指名して電話をつないでもらいましょう。


伊庭 正康(いば まさやす)

株式会社らしさラボ代表取締役。1991年リクルートグループ入社。リクルートフロムエー、リクルートにて法人営業職として従事。プレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰4回を受賞。累計40回以上の社内表彰を受け、営業部長、(株)フロムエーキャリアの代表取締役を歴任。
2011年、研修会社(株)らしさラボを設立。リーディングカンパニーを中心に年間200回を超えるセッション(営業研修、営業リーダー研修、コーチング、講演)を行っている。実践的なプログラムが好評で、リピート率は9割を超え、その活動は『日本経済新聞』『日経ビジネス』『The21』など多数のメディアで紹介されている。Webラーニング「Udemy」でも営業スキル、リーダーシップなどの講座を提供し、ベストセラーコンテンツとなっている。
『仕事の速い人が絶対やらない段取りの仕方』『目標達成するリーダーが絶対やらないチームの動かし方』(以上、日本実業出版社)、『できるリーダーは、「これ」しかやらない』『できる営業は、「これ」しかやらない』(以上、PHP研究所)、『仕事が速い人の手帳・メモのキホン』(すばる舎)など、著書多数。
「らしさラボ無料メールセミナー」(全8回)、YouTube:「研修トレーナー伊庭正康のスキルアップチャンネル」、Voicy:「1日5分 スキルUPラジオ」も好評。

テレアポ営業上級者直伝「責任者に必ずたどり着く簡単テクニック」
テレアポ&リモート営業の基本
コロナ禍以降、対面営業が難しくなった時代だからこそ求められる、テレアポおよびリモート営業のやり方をまとめて解説! アプローチからクロージングまで、それぞれの場面で必要とされるテクニックや、効率的に営業活動を進める方法を具体的に紹介します。
著者:伊庭正康
価格:¥1,650(税込)

提供元・日本実業出版社

【関連記事】
“自己評価が高い人”ほど陥りがちな「心の罠」
テレアポ営業上級者直伝「責任者に必ずたどり着く簡単テクニック」
博報堂が使っている「企画・プレゼンのフレームワーク」とは
悩める販売員が最初に覚えたい3つのシーンの接客法
飲食店のHACCP対応のポイント