千葉県市川市。江戸川を挟んで東京に隣接する人口約49万人の都市です。かつて下総の国の中枢機関がおかれた国府台や中山法華経寺、葛飾八幡宮などがあり歴史と緑の多い場所です。そんな市川市には気軽に街なかで紅葉を楽しめる場所が数多くあります。今回はこれからが見ごろの市川紅葉スポットを3つご紹介します。
目次
大町公園の期間限定紅葉スポット「もみじ山」
市民の憩いの場野鳥も飛来する「じゅんさい池緑地」
大町公園の期間限定紅葉スポット「もみじ山」
「大町公園」は市民には遠足や週末家族のお出かけスポットとしておなじみの市川市動物園や植物園、自然観察園などを擁する広大な緑と憩いのスポットです。
最寄りは北総線の大町駅です。1974（昭和49）年、長田谷津と呼ばれる谷間にある緑の一端が整備されて大町公園になりました。
木々の緑と湿地帯、湧水、池など変化にとんだ気持ちのいい癒しのスポットです。緑と水を求めて野鳥が訪れることでも知られており、カメラを構えたバードウォッチャーの姿も見られます。その大町公園では、年に1度、紅葉時期にしか解放されないもみじのスポットがあります。
「もみじ山」と呼ばれるエリアです。今年は11月20日（土）から12月12日（日）まで開放されます。車で行く場合は市川市動植物園を目指して行きます。駐車場（1日500円）に停め、駐車場から動物園のゲートを左にみて少し進んだ先にトイレがあるので、そちらを左に向かうと、もみじ山入口があります。
小高い山になっている山道なので、歩きやすいスニーカーなどで行くといいです。写真は開放されてすぐの頃の紅葉ですが、ピークは11月下旬以降だと思います。
ただ、紅葉初めの緑のもみじのきりっとした佇まいも、それはそれで清々しい散歩が楽しめます。階段を下りていくと小さな池があります。もみじ山を抜けると自然観察園に出ます。ところどころ紅葉していますね。
自然観察園にはバラ園もあり、春と秋にはきれいな花が咲き誇るバラのスポットとしても有名です。深紅に染まる最盛期のもみじが楽しみですね。
大町公園
- 住所：千葉県市川市大町4丁目
- 時間：9:00～16:30
市民の憩いの場野鳥も飛来する「じゅんさい池緑地」
市川市は国分。この一帯は古くは聖武天皇ころから下総の国の行政の中枢機関が置かれていた場所として知られています。国府台、国分と呼ばれるこの地域に国分沼という沼がありました。この沼にかつてじゅんさいが生えていたことから、じゅんさい池と呼ばれています。昭和54（1979）年に、現在の姿「じゅんさい池緑地」として整備されました（市川市HPより）
長く奥行きのある池があり、池を取り囲むように散策路や様々な木々が植えられています。梅の名所として知られており、春は桜、夏はツツジ、秋の紅葉と季節ごとの自然を楽しむことができます。また、野鳥も飛来することから、都会の住宅地の真ん中でバードウォッチングができる貴重な場所になっています。
入り口・駐車場付近。深紅や黄色の紅葉が見て取れます。この時期の緑と紅が入り混じった紅葉初めのもみじも趣があっていいものです。
緑、黄色、朱が彩り鮮やかに目に飛び込んできます。全体が紅葉するスポットではありませんが、1本1本が際立って周囲の色が引き立ててくれます。
最奥部にある水生植物観察エリアあたりからがモミジが集中しているゾーンがあります。ピーク時には絶景の紅葉トンネルになると思いますが、11月中旬現在は色づきが5分～7分程度でした。
じゅんさい池緑地
- 住所：千葉県市川市中国分4-27
