昨今、SNSは私たちの暮らしには必要不可欠なものとなりつつあります。さまざまなSNSの中でも、世界で最も支持の高いSNSの代表といえば「Facebook」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?世界的に利用ユーザーの多いFacebookではありますが、近年はさまざまな面で何かと話題になりネガティブなイメージも膨らみつつ、世間を騒がしています。さらに最近は注目の話題として、社名を「Facebook」から「Meta」へ変更したことが挙げられます。 本記事では、「Facebookとは?」という部分から、Facebookの「歴史」・「特徴」をはじめ、ビジネスシーンで注目を集める「Facebook広告」や新名称である「Meta」について詳しくご紹介していきます。
目次
Facebookとは
Facebookの歴史
Facebookの特徴
Facebook広告
Facebook‐「Meta(メタ)」
まとめ
Facebookとは
現在Facebookは、世界的に最も支持の高いSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を代表するひとつであり、提供するサービスを通して社会的繋がりを作っていくSNSです。
Facebookは、もともとはコミュニティ内で友人同士を「繋ぐ」ために開発されました。実際に自身の近況を画像や動画を使用してリアルタイムで投稿が行え、気軽に友人の動向が確認できることや、投稿に対するコメント返信や、「いいね」といったリアクションが簡単に行える機能を兼ね備えています。「人と人が繋がる」ことが醍醐味です。
近年SNSの人気は高まり続け、人々の日常に深く浸透し、SNS利用者も年々増加傾向にあります。SNSがここまで急成長した裏側にはFacebookが大きな役割を果たしました。現在Facebookの月間アクティブユーザー数は29億人を誇り、世界的に巨大なプラットフォームまで成長を遂げています。 また、ハンドルネームを使用することが主流である他のSNSとは異なり、Facebookでは利用条件において実名での登録が必要となります。他のSNSでは珍しいこのような特徴も個人ベースの繋がりを拡大させる影響をもたらし、現在では企業での利用も進み、ビジネス分野においても欠かせない大きな存在となっています。
Facebookの歴史
Facebookの始まりはさかのぼること2004年、アメリカ合衆国の世界的プログラマーで実業家である、「Mark Elliot Zuckerberg(マーク・エリオット・ザッカーバーグ)」と、大学の同級生でルームメイトでもあった「Eduardo Saverin(エドゥアルド・サベリン)」が創業を開始しました。
アメリカ合衆国の総合私立大学である、ハーバード大学の学生であったマーク・ザッカーバーグは、2003年にハーバード大学に在籍する女子学生の身分証明写真をハッキングし、インターネット上に公開しました。この公開は単なる公開ではなく、女子学生の顔写真を画面上に比べて表示させ、どちらかの顔写真を選択し勝ち抜き投票させるシステムを搭載した「Facemash(フェイスマッシュ)」というゲームでした。このゲームは大学内で即座に話題となり、サイト公開後数時間で2万件を超えるアクセスがあったといわれています。一方で学生たちからは、セキュリティ侵害や著作権侵害などで告発される事態まで陥ってしまい、実際にザッカーバーグは大学の半年間の保護観察処分を受けることとなりました。
2004年にザッカーバーグは新たに、ハーバード大学に在籍する学生が交流を図ることを目的とした「The Facebook(ザ・フェイスブック)」というサービスを立ち上げました。ザッカーバーグは自身の優れた才能を駆使し、学生名簿のようなSNSを展開したのです。 Facebookの登録にはハーバード大学に在籍する登録者本人であることや、プロフィールにアップロードする写真も自前のものが登録必須条件として挙げられました。また、ハーバード大学のメールアドレス(Harvard.edu)が必要であり、このころから既にFacebookの醍醐味でもある実名登録も条件とされていました。Facebookの公開後、登録者数は数日で数百人にまで膨れ上がり、1カ月後には大学院生、卒業生や教職員などにも浸透し、利用者は瞬く間に1万人を超えていたといいます。
ハーバード大学内で爆発的人気を集めていたFacebookは、他の大学の学生からも「同じようなサイトが欲しい」と声が上がり始め、さらに注目を集めることとなりました。実際に、コロンビア大学、スタンフォード大学、イェール大学などのアイビー・リーグの学生にもFacebookを開放しました。その後、利用範囲を全米の学生まで広げ、キャンパスライフにFacebookは欠かせないツールとなり成長を遂げていきます。その後、2006年に一般開放が始まり、世界中の誰もがFacebookを利用できるようになりました。
一方、日本国内では、2008年5月に日本語化されたインターフェイスが公開されました。 日本語化については、Facebook側が公式に実施した訳ではなく、Facebookユーザーが無償で翻訳を実施し提供しました。同月には、CEOのマーク・ザッカーバーグが日本に来日し、翻訳に関わったすべてのユーザーに感謝を示し大きな話題となりました。 世界的に見るとFacebookの利用ユーザーは増加傾向にあるのに対し、日本ではFacebookの浸透には時間が掛かりました。その理由として、日本語の対応サービスが極端に少なかったことや、英語版のレイアウトを日本語版がリアルタイムで反映できずに、タイムラグが発生していたことなど、利用ユーザーが快適にFacebookを楽しめる環境の構築が確立されていなかったという問題点が挙げられます。このようなことから、日本は世界の潮流とはかけ離れたところでFacebookへのネガティブな考えが突発して現れてしまいました。
Facebookが進出した当時の日本はmixi・Mobage・GREEなどを筆頭に、既に日本国内で人気を集めていたSNSや、利用ユーザーの多いTwitterに押されて普及が思うように進まずにいました。これらの要因として、そもそも「日本人と海外との人間関係の数」が少ないことや、「既に国内で人気を集めていた既存のSNSがユーザーを押さえていること」が挙げられます。また、世界的にグローバルネットワークというメリットが定着し勢いを見せ始める中、当時の日本人にとってグローバルネットワークを社会的に苦手分野として捉えてしまう風潮が存在していたこともFacebookの浸透に時間が掛かってしまった要因でもあります。