【木村ヒデノリのTech Magic #084】 以前レビューした超快適窓拭きロボットが進化して帰ってきた。「HOBOT-2S」は四角形状の「HOBOT-298」の後継機だ。特徴的だった洗浄剤の吹き出し口が二つになり、利便性が増している。四角タイプは紹介した「HOBOT-388」よりも縁無しのガラスや鏡にも対応している点ですぐれている。
また、便利なのはどの厚さのガラスにも対応している点だ。挟み込むタイプの他社製ロボでは両面が同時に清掃できるものの、断熱ガラスなど二重になっているものには対応していないなど難点があった。HOBOTは全モデルガラスタイプを選ばず使えるようになっている。ワンタッチですぐに開始できるのも非常に便利。年末の大掃除に大活躍間違いなしの最新ロボットを紹介したい。
縁無しでも使えるのが便利、すぐに清掃を始められる手軽さが最高
HOBOT-388との大きな差はやはり縁無しのガラスや鏡、壁が掃除できるところだろう。HOBOT-388でも無理矢理清掃することはできたが、頻繁に止まってしまうし、上に落下する危険もあった。年末の大掃除で窓以外にも活用できたら……という思いがあるなら、HOBOT-2Sを導入して解決だ。筆者宅は狭小住宅のため、広く見せるための工夫として鏡を多用している。子供ができてからは拭いても拭いても汚れるのが気になっていたが、これからは自動でやってくれると思うとなんとも心強い。
また、HOBOT-388でも重宝したワンタッチボタンも搭載されている。リモコンやアプリなどさまざまなコントロール方法があるが、電源を入れてすぐに清掃が開始できるのはなんとも便利だ。ここに時間がかかると使わなくなってしまうし、1枚目が完了してから2枚目に移る作業も面倒になる。
駆動が有線であるのも、いざ掃除をしようという時にバッテリー切れ、という事態を防いでくれる。実際バッテリー駆動の他社製ロボットは重量があり、その分強い吸い付きや磁力が求められていた。有線と聞くと窓外の掃除の時や電源が近くにないケースなど心配になってしまうが、4mもの長さの電源ケーブルが付属しているので問題ない。使ってみれば有線の方が圧倒的に良いことが実感できるだろう。
大型の本体とプログラムで素早い清掃を実現
本体が大型で四角形状なのもHOBOT-388になかったメリットを提供してくれる。円形状だった以前のモップよりも窓の隅々まで移動できるので、拭き残しが少ない。また、キャタピラ方式で進むため、毎秒12cmという素早さで移動ができる。1㎡を2分42秒で清掃できるという速度で、HOBOT-388よりも終了までが早い。汚れがひどく何度か反復させたい場合でも時間が短縮できるので非常に良いと感じた。
本体が以前より大きいとなると気になってくるのが重量だが、HOBOT-2Sは1.3kgとかなり軽いので心配ない(実際に計量してみたところ、1kgジャストと公称値より軽かった)。このくらいなら女性でも楽に取付ができるので、家事時短のために導入するのも実用的だと言える。