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はじめまして。ガイド役のなみさんです。
喜念浜の魅力
喜念浜ビーチで見つけたよ♪
はじめまして。ガイド役のなみさんです。

はじめまして。ガイド役のなみさんです。
以前は長崎で水族館に勤務していました。海に行くと、海辺の生き物の暮らしぶりが気になって、ついつい何時間ものぞいてしまいます。徳之島の島暮らしは3年目に入りました。
今日は喜念浜(きねんばま)の魅力をお伝えできればと思います。どうぞよろしくお願いします。
喜念浜の魅力
鹿児島県の徳之島にある喜念浜は、島の南東部、太平洋側にあるビーチです。喜念浜の魅力は、何といっても透き通った海と白い砂浜。今回は砂浜をのんびり歩きながらお宝を見つけちゃいます。
まずは、ここがサンゴ礁だからおもしろいというお話を。
この透明な海にはプランクトンは少ないのですが、多くの生き物が暮らしています。それは、サンゴのおかげ。サンゴは動物ですが、降り注ぐ太陽の光で酸素や養分を作って、周りの生き物に分かち、死ぬと多種多様な生き物の住み家となります。まるで海の中に熱帯のジャングルがあるみたい。
そして、白い砂浜。この砂は海で造られます。本土のように川から流れてくる砂は少なく、大部分は海の動物たちの亡骸なんです。白砂が保たれているのは、海が健全であることの証でもあるんですよ。
今回は「浜歩き」の体験です。ゆっくり歩くといろんなものが見えてきますよ。浜へ下りながら小さな花がたくさん咲いているのに気づくでしょう。波打ち際には漂着物。島の近くを黒潮が流れ、熱帯の国から様々なものが運ばれるのです。浜に流れ着いた物にはそれぞれの物語が詰まっていて、手に取ると、どこで生まれ、どんな活躍をし、そしてたどり着いたのかと想像が膨らみます。
ここで少しお知らせを。
漂着物に魅せられた人が集まって漂着物学会を発足し、20年の調査研究等の活動を経て、漂着物に関する総合科学としての「漂着物学(Driftology)」 も少しずつ確立されてきました。とてもユニークな学会で、会員は研究者に限らず、サラリーマンや主婦など、要はビーチコーミングが好きな人たちの集まりです。
ですから、美しい貝を拾いたい人、動物の骨を拾いたい人、木の実を拾いたい人が情報交換するのも楽しみのひとつになっています。
来年は、漂着物学会徳之島大会を現地開催する予定です。興味のある方は漂着物学会ホームページをご覧くださいね。
さあ!これから、一緒に浜歩きを愉しみましょう。