目次
シーン別・スーツの色の選び方
スーツの「お似合い度」を上げるためのひと工夫
シーン別・スーツの色の選び方
前述の通り、ビジネススーツにおいてはネイビーは前に出る印象/グレーは相手を立てる印象を与えるため「攻めのネイビー」「守りのグレー」と覚え、ご自身が打ち出したいイメージや相手によって選びましょう。シーンの具体例としては下記の通りです。
【攻めのネイビー】 … プレゼン・商談・会議など
はっきりした濃い色・鮮やかな色のネクタイと組み合わせることでさらに積極的な印象に
エルメネジルド ゼニア ストライプネクタイ
【守りのグレー】 … 謝罪・ヒアリング・相手にプレッシャーをかけたくない場面など
淡く優しい色や深みのある落ち着いた色のネクタイを合わせることでより柔和な印象に
エンポリオアルマーニ チェックネクタイ
スーツの「お似合い度」を上げるためのひと工夫
まず第一に、ビジネスシーンで優先すべきは「似合っていること」よりも「周囲に不快感を与えないこと」です。
例えば、華美な装いをよしとしない堅実な業界の目上のお客様とお会いする際に、「似合っている」という理由で明るいベージュのスーツを着ていけば、不敬だと感じさせてしまうかもれません。そのような場面ではオーソドックスなダークネイビーやダークグレーのスーツを着ることが礼儀に適っているでしょう。
「相手に不快感を与えない」上で、さらに「似合っている」着こなしができれば理想的ですね。そんな理想的なコーディネートを叶えるコツをお伝えします。
「パーソナルカラー」で似合う色を知る
「似合う色」にはパーソナルカラーの知識を欠かすことはできません。ご自身の肌・髪・目の色と調和する色(パーソナルカラー)を身につけることで、顔色がよく見え清潔感のある印象になります。また、パーソナルカラーは一生変わることがないため、年代にとらわれず似合う色を楽しむことができます。
大まかに「黄みがかった色」が得意なタイプ(=イエローベース)か「青みがかった色」が得意なタイプ(=ブルーベース)かだけでもわかっているとよいでしょう。
あなたにより似合う・違和感がないのはどちらのネクタイですか?
・緑やオレンジのネクタイ → 黄みが得意なイエローベース(Spring/Autumun)
・紫やシルバーのネクタイ → 青みが得意なブルーベース(Summer/Winter)
※左側①Spring③Autumnがイエローベース、右側②Summer④Winterがブルーベースの色
イエローベースの方であればブラウンやベージュのスーツが似合いやすく、ブルーベースの方であれば、ネイビー・グレーのスーツが得意です。
しかし、ビジネススタイルの基本はブルーベースが得意とするネイビー・グレー。イエローベースの方は上手に着こなせないということでしょうか。
実際には、そんなことはありません。顔の真下に来るVゾーン(シャツ・ネクタイ)に似合うカラーを取り入れることで顔映りが良くなり、全体のお似合い度がぐっとアップするんです。
「似合う」スーツスタイルはVゾーンがポイント
ビジネススーツの色の選択肢は多くありません。しかしVゾーン(シャツ・ネクタイ)の色合わせで全体の「お似合い度」を上げることが可能です。
イエローベースの方の場合
イエローベースの方はネクタイかシャツ、または両方に「黄みがかった色」を取り入れてみましょう。赤であれば朱赤、ピンクであればオレンジがかったサーモンピンク、といった感じでうっすら黄色が混ざっているように見える色を選びます。ネクタイの模様の一部に黄みがかった色が使われているというだけでも顔なじみが良くなります。
ブルーベースの方の場合
ブルーベースの方はネクタイかシャツ、または両方に「青みがかった色」を取り入れるのがおすすめです。赤であればストロベリーレッドやボルドー、ピンクであれば鮮やかなフューシャピンクやパステルピンクなど、暖色であっても触ると冷たそうな色が青みがかった色です。