毎日なんとなく着ているスーツ。シーンや与えたい印象によって色を変えるべきなのかもしれないけれど、何を基準に選べばよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回はイメージコンサルタントどなたでも好印象を与えられるビジネススーツの色選びについて解説いたします。
目次
ビジネススーツの色の種類〜基本と応用〜
与えたい印象別・スーツの色の選び方
ビジネススーツの色の種類〜基本と応用〜
基本:ビジネススーツの基本は「ネイビー」「グレー」
20代前半の方には、就職活動時に黒のスーツを買って、未だに着ているという方もいらっしゃるかもしれませんが…残念ながら本来、黒のスーツはビジネス向きではありません。おしゃれなモードスーツ、もしくは慶弔向きです。(正式なブラックフォーマルではない)
なぜ日本の就職活動で黒スーツが選ばれるようになったのか理由はわかりませんが、一般的になったのは2000年代に入ってからだそう。筆者は「慶弔にも使えて便利」という不況時代ならではの節約志向かと予想しますが真相はどうなのでしょうか。
さらにいえば「黒」というのは白以外のどんな色も飲み込んでしまう色。威厳を感じさせ、相手を寄せ付けない孤高の印象を相手に与える可能性があるほどの「強い色」なのです。黒のスーツは、ビジネススーツとしてはVゾーン(シャツ・ネクタイ)の色合わせも難しく、洗練させるにはテクニックが必要なスーツであると心得てください。
これから初めてビジネススーツを購入する方、黒のスーツしか持っていないという方の二着目はダークネイビー(濃紺)をおすすめいたします。
応用:企業・業界によっては「茶系」もOK
・ダークブラウンスーツ
落ち着いたダークブラウンのスーツはOKとしている企業・業界が多いようです。但し、スーツとしては万人向けの色ではないため、着こなしの難度は高いです。肌の黄みが強く、顔色が変わりにくい=赤みが少ないタイプの方で瞳の印象がソフトな方(パーソナルカラーがオータムの方※)は、ぜひ試着してみてください。とても洗練された印象になることでしょう。
・明るいベージュのスーツ
また、ジャケパンなどのビジネスカジュアルでもOKな職場であれば、明るいベージュのスーツもおすすめです。特に黄みの色がお似合いのタイプの方(パーソナルカラーがスプリング、またはオータムの方※)は華やかに着こなせるでしょう。
与えたい印象別・スーツの色の選び方
色彩心理の活用
スーツの色を選ぶ際には、色が人間の心理に与える影響(色彩心理)を考慮して活用しましょう。例えば、赤は積極的・情熱的な印象、黄色は明るく親しみやすい印象などを見る人に与えます。スーツ自体は「色味」の種類は多くありませんが濃淡や組み合わせるシャツ・ネクタイによって印象が変わります。
【濃淡の違いによる印象の変化】
淡い色・明るい色 … 若々しい・ソフト・華やか・春夏時期
濃い色・暗い色 … 重厚感・ハード・落ち着き・秋冬時期
【色みの違いによる印象の変化】
ネイビー … 理性的・冷静・前に出る印象
グレー … 控えめ・穏健・相手を立てる印象
明るい × ネイビー … 積極的で溌剌とした印象
プレゼンで新規性・革新性をアピールしたいときや、若々しくリーダーシップのある人物像を演出したいときなどにおすすめです。明るすぎて「青」に見えてしまうスーツはビジネスシーンでは使いづらいのでご注意ください。
こんなネクタイと合わせて…
マイケルコース イエロードットネクタイ
濃い × ネイビー … 存在感・信頼感のある印象
ビジネスシーンにおいて、もっともオーソドックスで好まれる色です。「この人に任せておけば大丈夫」と相手に思わせるような頼もしさを感じさせます。会議や商談の場でイニシアチブをとりたいときなどにおすすめです。
こんなネクタイと合わせて…
バレンシアガ レッド小紋ネクタイ
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明るい × グレー … ソフトで優しげな印象
穏やかで相手を圧迫することがないので、警戒感を抱かせたくない場合に有効です。個人のお客様に相対する場合など好感をもたれやすいでしょう。
こんなネクタイと合わせて…
マッキントッシュ ピンクソリッドネクタイ
濃い × グレー … 穏やかで堅実な印象
派手さよりも着実・堅実であることを伝えたい場合におすすめです。黒の分量が多ければ多いほど、力強さ・重厚感が出てきます。
こんなネクタイと合わせて…
ポールスミス ネイビードットネクタイ