目次
■取り入れやすく続けやすい月曜断食
■月曜断食を実践するための5つのルール
■月曜断食を始めるためのQ&A
断食が体のリセットやダイエットになることはよく知られるようになってきた。しかし、なかなかハードルが高いのも事実。そこで気軽に断食を続けられるように考え出されたのが「月曜断食」。「30代から40代の男性にとってメリットが大きい」と話す、鍼灸師でハリエット代表の関口賢さんにその効果とやり方を聞いた。
■取り入れやすく続けやすい月曜断食
鍼灸師の関口賢さんによって考案された「月曜断食」は、月曜日に何も食べず、<良食→美食→不食>のサイクルを1週間ごとに繰り返すもの。この新しい断食法は、30代から40代の働き盛り世代の男性にこそおすすめの方法だという。
「30代から40代にかけての男性は、やりがいのある仕事を任され、プライベートでも子育てや趣味に忙しい世代です。一方で、20代の頃に比べると疲れが取れなかったりお腹が出てきたりして、この先、体調の良さを維持できるか不安になる頃だと思います。
そうしたときに、新たに運動習慣を加えるのは難しいもの。月曜断食は、これまでの生活にプラスするのではなく、マイナスするもの。何かを始めるのではなく削ぎ落とすと言う発想なので、忙しい世代にも取り入れやすいはず。結果が出やすいので、続けるモチベーションも上がるのもおすすめできる理由です」(関口賢さん、以下同)
ダイエットや体調を整えるのには運動習慣が思いつくが、長続きしない人が多いのも事実。カンタンに始められて続けやすい月曜断食には、働き盛り世代へのメリットも大きいと語る。
「断食の最大の効果は、オートファジーだと言われています。古くなった細胞をきれいにしてくれるリサイクルのシステムが働くようになるのです。つまり、30代になると不安になる老化現象に対してアンチエイジングが期待できます。適度な空腹をつくり、食生活が整うと、自然と体重が落ちてきます。
男性の場合は、女性よりも基礎代謝が高いので、1ヶ月で5キロ痩せられたという人も珍しくありません。また、多くの人が睡眠の質が上がったと実感しています。睡眠中、きちんと空腹の時間を作れれば、消化ではなく本来の修復の時間に当てられるので、すっきりと目覚められるのです。なんとなく体調が悪いと感じている人には、最も効果があると思います」
■月曜断食を実践するための5つのルール
1週間のうち、月曜日に不食を取り入れる月曜断食は、食べない意外にも実践するためのルールがある。5つのルールをチェックしてみよう。
ルール1:不食→良食→美食のサイクルを守る
月曜断食のサイクルは、月曜日に断食をして、火曜日から金曜日は量を控えて良質な栄養のある食事を摂り、土曜日と日曜日は家族や友人と心から満たされる美食を摂る1週間。毎週、そのサイクルを続ける。
ルール2:食べる量の目安はこぶし2つ分
良食の目安は、咀嚼したときにこぶし2つ分で収まる量。つまり、両手の平に収まる量で抑えるもの。胃腸の大きさはこぶし1〜2個分。胃腸の大きさを広げないようにすることが肝心だ。
ルール3:不食の前日にドカ食いしない
月曜断食の前日は美食の日だが、暴飲暴食はNG。前日に食べすぎて、翌日に断食を迎えると、血糖値の急上昇と急降下を起こすことに。美食日でもドカ食いはやめよう。
ルール4:飲み物を水に変える
男性に普段の飲み物を聞くと、コーヒーだけ、ジュースだけ、エナジードリンクだけと、同じものばかり飲んでいる人が多い。そうした飲み物を水にチェンジ。水は断食中も含めて毎日、水を1.5から2リットル飲むようにしよう。
ルール5:その日のうちに布団に入る
しっかりと睡眠時間を確保することで体のリズムが整いやすくなる。また夜にお腹が空いてしまう人はそもそも起きていることがお腹の減る理由。その前に眠ってしまおう。