「ミシュランガイド東京2022」が発表! 三つ星は12軒、『かんだ』店主に個人賞も
(画像=掲載店舗について解説する本城征二氏、『Foodist Media』より 引用)

ミシュラングリーンスターは14軒。昨年から8軒増加

昨年から導入されたミシュラングリーンスターは、サステナブルガストロノミーに取り組む飲食店を評価するもので、読者にレストラン選びの新たな視点を提案している。昨年の6軒が引き続き掲載されるとともに、今年は新たに8軒が加わり、下記の14軒となった。

■ミシュラングリーンスターの評価を受けた14軒
『カンテサンス』(フランス料理/三つ星)
『シンシア』(フランス料理/一つ星)
『傳』(日本料理/二つ星)
『フロリレージュ』(フランス料理/二つ星)
『ラチュレ』(フランス料理/一つ星)
『ファロ』(イタリア料理/一つ星)
『ラ ペ』(フランス料理/一つ星)
『ロオジエ』(フランス料理/三つ星)
『ヌー.トウキョウ』(フランス料理/一つ星)
『クローニー』(フランス料理/二つ星)
『茶禅華』(中国料理/三つ星)
『NARISAWA』(イノベーティブ/二つ星)
『マ・キュイジーヌ』(フランス料理/ビブグルマン)
『レフェルヴェソンス』(フランス料理/三つ星)

持続可能な取り組みは、飲食店によって様々だ。自然循環に配慮して栽培された野菜をはじめ、フェアトレードのコーヒーを仕入れたり、サイズが不揃いであるなどの理由から非食用に回されるような未利用魚や規格外の野菜など、市場では評価されづらい食材を活用している飲食店もある。食材選び以外にも、店舗で出た生ごみをコンポストで土に還したり、日本の伝統文化を内装に取り入れたりといった取り組みも。さらに、小学校でエシカル消費について指導を行っている飲食店もあった。

「ミシュランガイド東京2022」が発表! 三つ星は12軒、『かんだ』店主に個人賞も
(画像=『ミシュランガイド東京2022』(中央)と、これまで国内で発行された『ミシュランガイド』がずらりと並ぶ、『Foodist Media』より 引用)

日本初! メンターシェフ&サービスアワードを導入

今回注目すべきなのは、15周年という節目で業界に貢献している人物を称えようと導入された「メンターシェフアワード」と「サービスアワード」だろう。個人賞の導入は、日本で初めてだ。

「メンターシェフアワード」は、仕事やキャリアが後世の手本となるとともに、人材育成にも力を注ぎ業界の発展に貢献しているシェフが対象。今回は、15年連続三つ星掲載となった『かんだ』の神田裕行氏に授与された。同店は多くの料理人を輩出し、『ミシュランガイド』掲載店となるなど活躍する人材も多い。

「ミシュランガイド東京2022」が発表! 三つ星は12軒、『かんだ』店主に個人賞も
(画像=YouTubeの配信では、トロフィーを贈呈された『かんだ』の神田裕行氏が喜びのコメントを述べた、『Foodist Media』より 引用)

「サービスアワード」は、レストランに訪れた人々を心地良くするような、優れたおもてなしを行っている人物が対象。今回は、フランス料理『オマージュ』の荒井麻友香氏に授与された。

こうした新評価を導入したのは、料理の評価のみならずほかの部分にもスポットライトを当てることで、飲食業界の活性化や後進育成につなげるためだという。須藤氏は「これらの新しいアワードが読者の満足や喜びを広げ、レストランでの体験をさらに特別なものにする一助となれば幸いです」と語った。

「ミシュランガイド東京2022」が発表! 三つ星は12軒、『かんだ』店主に個人賞も
(画像=YouTubeの配信に登場した『オマージュ』の荒井麻友香氏とシェフ・荒井昇氏、『Foodist Media』より 引用)