5. 小室浅間神社

下吉田駅から徒歩で7~8分のところにあるのが、下吉田地区の中心部に鎮座する冨士山下宮 小室浅間神社(ふじさんしもみや おむろせんげんじんじゃ)です。地元では「下浅間」と呼ばれ親しまれている神社だそうです。創建は紀元807年とされています。
いかにも地元の神社という風情でしたが、境内は清掃が行き届いていて、絶え間なく参拝者がやってくるのが印象的でした。
こうしたガイドブックに載っていないような場所は、地元の素顔を見るには絶好のスポットだと思います。

冨士山下宮 小室浅間神社
- 住所:山梨県富士吉田市下吉田3-32-18
- TEL:0555-22-1025
6. レトロな商店街
下吉田駅から隣の駅の月江寺駅までは徒歩でも歩ける距離で、昭和30〜40年代に織物産業で栄えた月江寺は、当時の面影がそのまま残っているディープなスポットです。

月の江書店は、昭和24(1949)年の創業の本屋さん。プラモデルなども販売しており、昭和の本屋さんの懐かしい面影を今に残しています。富士山関連の本も店頭に並びます。

ミリオン通りと名付けられた飲み屋やビデオショップなど怪しげなお店が点在する思い切りレトロな雰囲気の商店街です。昼間に訪れましたが、暗くなっていたら新橋の裏通りよろしく思わず店に入ってしまうかも。

富士吉田市の風景は、富士山の裾野に広がる街ということを実感することができます。
この道を自転車で下るのは気持ちがいいのですが、さすがに電動アシストが付いてない自転車で自力で漕いで登るのは厳しいです。(街中で自転車に乗っている人に会わないのは、そういう事かと気づきました。)

富士山信仰の名残を感じさせるのが、富士吉田のシンボル「金鳥居」。いきなり道路の真ん中にドーンとそびえています。
富士山頂に続く吉田口登山道の初めの門であるため「一の鳥居」とも呼ばれています。富士山の信仰登山者を迎え入れる「門」の役割を果たすだけでなく、俗界と富士山の信仰世界とを分かつ「境界」という神聖な存在として多くの登山者がここをくぐってきたと思うとロマンを感じますね。