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「社会保険完備」と「社会保険あり」
「交通費支給」と「交通費全額支給」

「社会保険完備」と「社会保険あり」

日払いと日給制の違いは?求人情報の読み方解説!
(画像=引用:ぱくたそ、『工具男子』より引用)

安心して働けるための制度のひとつに「社会保険」があります。こういう点がしっかりしたところで働きたい、と考える人も多いと思います。ぜひ、社会保険についての表記もチェックしましょう。

「社会保険完備」とは

「社会保険完備」とは、健康保険・厚生年金保険・労働者災害補償保険・雇用保険のすべてに加入できるという意味です。

「社会保険あり」とは

ここで、各保険の加入条件を確認しましょう。

労働者災害補償保険は、働く人全てが適用となります。また、フルタイム勤務の場合、健康保険・厚生年金保険・雇用保険に強制加入となります。アルバイト・パートの場合も、労働時間や労働日数が一定以上の場合、健康保険と厚生年金保険には加入することになります。また、一定基準以上の雇用の見込みがある場合は雇用保険にも加入することになります。

このため、「社会保険完備」ではなく「社会保険あり」の表記になっている場合、健康保険・厚生年金保険・労働者災害補償保険・雇用保険のすべてに加入できるわけではない可能性があり、雇用条件との兼ね合いによっては違法になる可能性も否めません。「社会保険あり」と求人情報に書かれていたら、加入できるのはどれなのかしっかり確認したいですね。

「交通費支給」と「交通費全額支給」

日払いと日給制の違いは?求人情報の読み方解説!
(画像=引用:ぱくたそ、『工具男子』より引用)

遠くの現場で働く場合、交通費が出るのかどうかも気になるところです。

「交通費支給」とは

求人情報に「交通費支給」と表記されている場合、必ずしも実際にかかった交通費が全額支給されるとは限りません。

規定によって定められた一律の額が支給される形や、一定の上限額までなら支給されるがそれを超えた分は支給されない、という形もよくあります。全く支給されないよりは良いですが、場合によってはかなり自己負担額が多くなってしまうことも考えられます。

また、最短ルートで乗り継いだ場合の額が支給され、それより運賃が高くなる経路を使った場合の差額は出ない、というケースも多いです。

「交通費全額支給」とは

「交通費全額支給」と表記されている場合、上限規定なしにかかった運賃が全て支給されることを意味します。

しかし、担当者がこのことを知らずに求人情報に「交通費全額支給」と記載していることも実際には多いようです。社内規定上は「○○円まで」と定められているのに、「まさか○○円以上かかるところから来る人はいないだろう」と思いこんでいるケースなどです。もし求人情報に「交通費全額支給」と書かれていた場合、本当に上限なしに支給されるのか確認したほうが良いかもしれません。