年々、ゴルフ人口の減少は止まらない。
平成20年では950万人、平成25年では860万人、そして平成30年は670万人と止まるどころか減少の勢いは増すばかり。
(公益財団法人・日本生産性本部の余暇創研が先行公開した「レジャー白書2019」により)
そして、今年の2020年はさらにそのゴルフ人口の減少が深刻な年と言われ、「2020年問題」とまで言われている。
これまでゴルフ人口の約4割以上を占めていた団塊の世代(65歳以上)が年齢と体力の限界を迎え、引退していくのではないかという懸念があるためである。
そんな深刻なゴルフ人口における「2020年問題」の最後の砦となるのがスクランブルゴルフだ。
現在、20代の若者から60代のご年輩の方まで多くのゴルファーがこぞってこのスクランブルゴルフに参戦している。
今話題のスクランブルゴルフとはなんなのか?
スクランブルゴルフの仕掛け人であるゴルフライフ社の田島社長に魅力を語っていただいた。
目次
01 今話題のスクランブルゴルフとは?
02 競技方法は?普通のゴルフと何が違うの?
03 本当の意味で悔しさも喜びも共有できる
04 スクランブルゴルフを作ったきっかけ
05 スクランブルゴルフで人気の大会は?
06 自分に合ったゴルフスクールが見つかる
今話題のスクランブルゴルフとは?
記者:最近、ゴルフ界の中でスクランブルゴルフというゴルフが話題になっていますが、一体どのようなゴルフなのでしょうか?
田島社長:スクランブルゴルフは2~4人でペアもしくはチームを組み、仲間と力を合わせて一つのスコアを作っていき、他のチームとスコアを競う競技ゴルフになります。
記者:ゴルフは通常一人でスコアを作っていくものだと思っていたのですが、そのような競技ゴルフもあるんですね。
田島社長:はい。一緒に回る人たちは会社の同僚や仲間であったり、家族や夫婦などとても仲の良いメンバーになるので、和気あいあいとゴルフを楽しめますし、チームのためにプレーしようという気持ちになるので、一人でスコアを作っていくゴルフとは違った魅力があります。
記者:1人での参加も可能なのですか?
田島社長:現在はまだ1人で参加する主旨のプログラムはないですが、やはり1人でも参加できるプログラムも作りたいと思っています。例えば、プロと一緒にペアを組んで競技中にレッスン会も兼ねたものなどです。
記者:なるほど。コンペもできて、プロの方からレッスンも受けられるということですね。
競技方法は?普通のゴルフと何が違うの?
記者:具体的にどんな競技方法になるのでしょうか?
田島社長:競技方法としては、まず4人全員がティーショットを打ちます。次の2打目以降からカップインまではチームの中で一番良い状態にあると思われるボールを仲間と相談して採用することができます。そのため、自分がOBや池ポチャ、バットコンディションなところにボールを打ってしまったとしても、仲間の状態の良いボールを採用して、そこから打つことができるため、常に良い状態のボールを打つことができます。
記者:自分のミスを仲間がカバーしてくれることもあれば、自分のショットで仲間を助けることもできるということですね。
田島社長:その通りです。スポーツではバッドな結果を出してしまった人に対して「よく切り替えていこう」という声かけがあると思うんですけど、1人でスコアを作っていくゴルフに関してはなかなか切り替えができずにミスをひきづりながら、結局プレーをしてしまうことが多いと思います。しかし、スクランブルゴルフは仲間や自分含めたチームで繋いだ常に良い状態のボールを打つことができるので、本当の意味で切り替えることができる特性を持った競技方法になります。
記者:良い時も悪い時もお互いにカバーし合えるのはいいですね。
田島社長:そのため、自然とスコアも良くなります。良いスコアを出すことができますから他のチームに負けたくないという思いも強くなり、程よい緊張感も出てきます。
記者:ただ楽しいだけでなく、他のチームに負けたくないという本気の楽しさもあるんですね。