原油高騰に伴いガソリン価格の高騰が続いている。そうした中、沖縄県のガソリン価格はなぜか他県と比べて10円近い安値となっている。なぜだろうか。理由を見ていこう。

続くガソリン価格の高騰

原油高騰によるガソリン価格の値上がりが家計を直撃している。2021年11月15日時点のレギュラーガソリン価格は全国平均で168.9円。9月13日は158.3円だったことを考えると急激な上昇となっている。

新型コロナウイルスの影響により停滞傾向だった経済活動が一気に加速したことがその大きな要因だ。供給が追いつかない中、先行きの不透明さを理由にOPECは増産を見合わせた。

こうした中、国家備蓄の放出も検討されている。

沖縄県は7円ほどガソリンが安い

通常なら輸送コストのかかる場所は燃料費などがさらに高くなる傾向だ。九州などは東京よりもガソリンの高値が続いている。しかしさらに距離のある沖縄の場合は逆に安い。

沖縄県では「揮発油税」が軽減されているため、他県と比較するとリッター7円ほどガソリンが安くなっているのだ。もちろんガソリンの価格は小売店舗により異なるため一概には言えないが、他県に比べて安さは歴然としてる。

安い理由は揮発油税の軽減措置

かつて沖縄はアメリカの領土だった。日本への返還の際に「沖縄復帰特別措置法」が定めらたが、「揮発油税及び地方揮発油税の軽減措置」もその一つ。沖縄県で流通するガソリンに課税される揮発油税等について、1キロリッター7,000 円 の軽減がなされている。つまり1リッターあたり7円ほど安くなるというわけだ。

少しうらやましい沖縄のガソリン価格

通勤や運送業などさまざまなところで、ガソリン価格の高騰は財布を直撃している。政府の備蓄放出により安定を望むばかりだが、沖縄はガソリン価格が7円安いと聞くとうらやましいと思う人も多いのではないだろうか。沖縄を訪れた際はガソリン価格をチェックしてみよう。

文・しらいはるか

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