氷河地帯の温かいオアシス

北極ではコケ玉が群れで同じ方向に転がる!? 奇妙な生態を調査
(画像=ほとんどのコケ玉は手のひらサイズ(10cm前後)/Credit:Sophie Gilbert、『ナゾロジー』より 引用)

同じようなコケ玉は世界各地の氷河地帯で確認されており、どのコケ玉も内部では小さな動物が暮らしています。

研究者はコケ玉が厳しい寒さのなかで、動物たちに生活環境と食べ物を供給しているのだと考えていて、コケ玉を研究することは、氷河地帯の生態系を理解するには必要であると結論づけました。

手のひらサイズのコケ玉には、動く温かなオアシスとして氷河地帯の生態系を支える役割があったのですね。

研究内容はワシントン州立大学のスコット・ホタリング氏らによってまとめられ、5月14日に学術雑誌「Polar Biology」に掲載されました。

Rolling stones gather moss: movement and longevity of moss balls on an Alaskan glacier

reference: sciencealert / written by katsu

提供元・ナゾロジー

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