ホンダが現在開発中のAI活用による「知能化運転支援技術」を世界初公開した。脳活動とリスク行動を解析し、運転中に生じるであろうミスを予め検知するもので、実現すればドライバー毎の認知状態にあわせた最適な運転支援を提供できる。

また同社は、ライダー、ドライバー、歩行者など全ての交通参加者とモビリティを通信で繋ぐ「安全・安心ネットワーク技術」の構築も進めており、AI技術を組み合わせて事故の原因の90%以上を占めるヒューマンエラーゼロを目指す。

目次
2050年交通事故死者ゼロに向けた、先進の将来安全技術を世界初公開
2050年交通事故死者ゼロの実現

2050年交通事故死者ゼロに向けた、先進の将来安全技術を世界初公開

~AIや通信技術の活用により、安心して自由に移動できる社会の実現を目指す~

Hondaは、全ての交通参加者が交通事故リスクから解放され、安心して自由に移動できる社会の実現に向けて現在開発中の、先進の将来安全技術を、本日、世界初公開した。
一人ひとりの能力や状態に合わせ、運転ミスやリスクを減らし安全・安心な運転へと誘導できる世界初※1のAI活用による「知能化運転支援技術」と、全ての交通参加者である人とモビリティが通信でつながることで、事故が起きる手前でリスクを予兆・回避をサポートする「安全・安心ネットワーク技術」により、Hondaが目標に掲げる「2050年に全世界でHondaの二輪・四輪が関与する交通事故死者ゼロ」の実現を目指すものである。

【ホンダ】交通事故死者ゼロを目指し、AIを活用する安全技術を世界初公開
(画像=交通事故死者ゼロに向けたシナリオ、『Moto Megane』より引用)

2050年交通事故死者ゼロの実現

Hondaは、道を使う誰もが事故に遭わない社会の実現を目指し「Safety for Everyone」のスローガンのもと、ハード・ソフトの両面で安全技術の研究開発に取り組んでいる。

事故に遭わない社会の実現に向けて、先日発表した全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360」を2030年に先進国で販売する全てのモデルへ展開するとともに、順次、二輪検知機能の適用拡大やADAS機能の更なる進化に取り組んでいる。また、二輪安全技術の普及拡大、安全教育技術(Honda Safety EdTech)の展開なども進めることで、2030年に全世界でHondaの二輪・四輪が関与する交通事故死者半減※2と、その先の将来安全技術の早期確立による2050年交通事故死者ゼロという高い目標の達成を目指していく。