漁師の年収を増やすためには?

これまで説明してきたポイントを踏まえ、漁師で高収入を目指すためにやるべきことを紹介します。これから漁師になろうとしている方も、今の漁師としての収入に満足していない方も、ぜひ参考にしてみてください。

年収の高い漁をする

漁法を見直すことで、収入アップのチャンスがあります。漁師の中でも、カニやマグロ、カツオなどの遠洋漁業は年収が高いと言われています。こういった高収入の漁業に切り替える、あるいは漁業から水産養殖に切り替えるなど、新たな活路を見出す方法があります。

資格を取る

2つ目の方法は、資格を取得することです。「漁師ってどんな資格があるの?」と疑問に思うかもしれません。とはいえ、漁師には、収入を増やすことができる資格があります。

その資格とは、「小型船舶操縦士免許」と「海上特殊無線技士免許」です。この2つの資格を持っているからといって、年収が1,000万円以上になるわけではありませんが、高年収を目指すためには必須の資格です。

漁師の年収はサラリーマンより高い?!儲かる漁業や種類別の年収を詳しく解説!
(画像=引用:勝どきマリーナ、『工具男子』より引用)

小型船舶操縦士免許は、車の免許と同じで、船を運転するための免許です。3種類に分かれています。1級、2級、特殊の3種類です。1級以外は16歳以上で取得できます。

一方、海上特殊無線技士免許は、無線で情報をやり取りするための免許で、これがないと安全な釣りができません。この2つの資格はそれほど難しいものではありませんので、漁師を目指す方は取得しておくとよいでしょう。

個人で漁業する

漁師の年収はサラリーマンより高い?!儲かる漁業や種類別の年収を詳しく解説!
(画像=『工具男子』より引用)

3つ目は、個人で漁師の仕事をするという方法です。個人で漁師をしていると、単純に自分が釣った魚の分だけお金がもらえるので、年収1000万円を目指すことも可能になります。

とはいえ、個人の漁師になると、収獲がないかぎりお金は入ってこないという現実もあり、給料は安定しません。悪天候で漁に出られず収入が減ってしまった、という漁師も珍しくありません。

個人の漁師として働くことは夢でもありますが、収入が大幅に減ることもありますので、一歩踏み出す前に慎重になるべきです。

副業する

沿岸・沖合漁業で年収1,000万円を突破するのは非常に困難です。しかし、漁業に関連した副業を成功させれば、年収1000万円以上も夢ではありません。

レストランや旅館を経営して、釣った魚をお客さんに提供して年収を上げる漁師もたくさんいます。この副業を成功させるかどうかは本人次第ですが、成功すれば大幅な収入アップが狙えます。

漁師になるためには?

漁師になるには、大きく分けて4つのステップがあります。まずは、「情報収集」です。漁師としての働き方や暮らし方は、漁業の種類や地域によって様々です。

そのため、思いつく限りの方法を使ってより多くの参考となる情報を集めて、漁師としての仕事の概要をつかみ、自分が働いている様子を想像できるようになりましょう。

2つ目のステップは、「行動する(参加・体験)こと」です。情報収集の方法としては、漁師さんに直接話を聞いたり、漁業体験に参加したりすることが挙げられます。

漁師の年収はサラリーマンより高い?!儲かる漁業や種類別の年収を詳しく解説!
(画像=『工具男子』より引用)

現場に足を運び、漁師さんの生の声を聞くことで、仕事や生活の様子を知り、自分に合った漁業の種類や職場を見つけてください。

3つ目のステップは「仕事情報を探すこと」、つまり「就職活動」です。自分がどんな漁師になりたいのかが見えてきたら、求人情報を探して直接アプローチしてみましょう。

漁師になるには、面接や乗船体験などを経て、採用されるケースが多いようです。漁業の仕事を探すには、ハローワークや「漁師.jp」で求人情報を探したり、漁協や企業に直接応募する方法があります。

また、漁業就業支援フェアでは、採用意欲のある漁協や水産会社が出展していますので、採用状況を直接確認することができます。

これらのステップを経て、ようやく就職先を決定することができます。そして、いよいよ漁師としてのキャリアをスタートさせることになります。

漁師になるには、必ずしも経験が必要というわけではありません。昔は「漁師になるのは漁師の子供」という感覚がありましたが、今では未経験者や地元出身でない方が漁師になるのは一般的になっています。

漁師になるとその地域でのお祭りなどの伝統行事や地域ごとのルールもありますので、それらを守って楽しい漁師生活を送りましょう。