時計のベルトにはレザーやステンレス、ナイロンなどがありますが、最も王道なのが革製のベルトです。そして、革ベルトの中にもさまざまな種類があり、選ぶ素材や色によってコーディネートの印象が大きく変わります。

ここでは、革ベルトの種類や手入れ方法、ファッションでの合わせ方について解説。また、おすすめの革ベルトブランドについても紹介します。

革にもこんなに種類がある!それぞれのベルトの特徴を知ろう

時計の「革ベルト」の種類や手入れ方法、おすすめのブランドを紹介!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

それでは、早速革製の時計ベルトを紹介していきましょう。時計は常に肌に触れるアイテムなだけに夏場の汗など注意が必要。それぞれの革の特徴を知って、おしゃれに快適に時計ライフを楽しんでみてくださいね。

定番の革ベルトは紳士の必須アイテム

時計の「革ベルト」の種類や手入れ方法、おすすめのブランドを紹介!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

■カーフスキン

牛革の中でも、生後6ヶ月以内の仔牛の皮をなめしたものがカーフレザーです。きめ細かく、非常に柔らかい質感が特徴。腕時計のベルト素材として最適であることはもちろん、財布や革靴などさまざまなレザーアイテムで幅広く使われているポピュラーな革です。

■ディアスキン

鹿の革です。動物繊維の中で特に細かい繊維束を有しており、強靭なのが特徴。さらりとした質感で高級感もありながら、通気性もあるため時計のベルトにも適しています。

■オーストリッチ

ダチョウの背革を用いた素材です。羽を抜いたときに残る「クィルマーク」と呼ばれる独特の模様が特徴。体の大きなダチョウですが、この模様があるのは限られた部分だけで、非常に高級な素材です。薄い茶色やキャメルカラーが人気ですが、汗ジミが残りやすいためデリケートな扱いが求められます。

エキゾチック&耐久性抜群!爬虫類の革

時計の「革ベルト」の種類や手入れ方法、おすすめのブランドを紹介!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

■クロコダイル

主にアフリカに生息するワニの革です。他のワニ革に比べ、模様が細かいのがクロコダイルの特徴で、高級時計などに使われることが多いです。基本的にレザーは水分に弱いものですが、クロコダイルは汗や水にやや耐性があります。

■アリゲーター

アメリカ南部ルイジアナのミシシッピワニの革を使用した素材です。腹部の鱗部分の皮を使っており、1頭のワニから数本しか取れない希少性が高い部位です。クロコダイルと比べると模様が大きくややざっくりとした印象なのが特徴。同じく水や汗に強く、レザー素材のなかでは丈夫さを備えています。

■リザード

トカゲの革です。世界各地に3000種類が生息していると言われていますが、時計のベルトには主にリングマーク・ベンガル・アグラ・オーバルなどの種類が使われています。模様が小さいため、どの時計にも合わせやすく落ち着いた印象なのが特徴。コストパフォーマンスにも優れ、牛革よりも耐性性があります。

まだまだある。時計のベルトとしてはマニアックな革たち

時計の「革ベルト」の種類や手入れ方法、おすすめのブランドを紹介!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

■コードバン

馬の臀部の革です。他の素材と異なり繊維組織が極めて緊密で、牛革に比べておよそ2倍の強度を誇ります。「革のダイヤモンド」と言われているほど高級感溢れる光沢感が特徴で、オールデンの革靴やランドセルに使われていることでも有名。加工がしにくいため、ベルトとして採用している時計は珍しいです。

■ラム

子羊の革です。牛革よりも軽くて薄く、近年では手袋やライダースジャケットの素材としても人気です。ソフトでなめらかな質感が特徴ですが、水に弱いため実用時計には向かず、薄型ドレスウォッチなどの一部モデルに採用されています。

時計の革ベルトと合わせたい!おすすめファッションコーディネート

OKコーディネート①:スーツ×革ベルトは王道中の王道

時計の「革ベルト」の種類や手入れ方法、おすすめのブランドを紹介!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

スーツと革ベルトの腕時計ほどベストマッチな組み合わせは他にないでしょう。

よく勘違いされがちですが、時計のブレスレットは金属製よりもレザー製のほうがフォーマルです。スーツにメタルブレスレットを合わせるビジネスマンの方が多いですが、本来はスポーツ仕様。もちろん外回りの仕事で汗をかくことの多い場合はメタルブレスのほうが良いかも知れませんが、フォーマルの場面では革ベルトが理想です。

また、革ベルトの色は、革靴やベルトなどの小物類と同色にするのがセオリー。結婚式などのフォーマルシーンでは茶色ではなく黒を選ぶのがマナーです。

OKコーディネート②:全体の統一感を考えた色のチョイスがお洒落

時計の「革ベルト」の種類や手入れ方法、おすすめのブランドを紹介!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

ブラウン系のジャケットに合わせて、同じく茶系のクロコレザーベルトをチョイスしたスタイルです。これが黒ベルトだと、おかしくはならないものの色の数が増えるためややバランスが崩れてしまいます。

インナーにブルーのシャンブレーシャツと同系色のタイを合わせているのも技アリ。茶×ブルー系の組み合わせはイタリア人も好む色使いです。

OKコーディネート③:カジュアルスタイルにこそ革ベルトを!

時計の「革ベルト」の種類や手入れ方法、おすすめのブランドを紹介!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

革ベルトなどのレザーアイテムには、カジュアルなスタイルングをややドレス寄りの雰囲気にする効果があります。同じカジュアルファッションでも腕時計のベルトが革なのか、それともステンレスやナイロンなのかによって与える印象は大きく変わります。

例えばスーツスタイルにNATOブレスのダイバーズウォッチがギャップを演出できるように、カジュアルスタイルに革ベルトを合わせることで、オフの日も大人の男性らしさを醸し出すことができます。

NGコーディネート:個性的すぎる革ベルトはNG!

時計の「革ベルト」の種類や手入れ方法、おすすめのブランドを紹介!
(画像=『KASHI KARI』より引用)

ファッションに多少の「個性」は大事な要素ですが、こと時計においてはセオリーを大きく外れるのはNGです。

腕時計は男性に許された数少ないアクセサリーで、それは「時間を知る」という役割があるからです。不必要に大きすぎるベルトや過度に装飾的な革ベルトは、その役割を大きく越えており、「格好つけている」「子供っぽい」といった印象を与えてしまいます。

革ベルトに関しては、クロコなどの型押しを除いて、余計な装飾がないシンプルなもののほうが紳士的だと言えるでしょう。