大なり小なり多くの企業に影響をもたらした新型コロナウイルスの感染拡大。不況にあえぐ企業がある中、大きく業績を延ばした企業もある。5社をピックアップして紹介する。

現場を支える資材を販売するモノタロウ ( MonotaRO)<3064>

モノタロウは事業者向けの工具や資材などを販売する会社だ。工具などの通信販売では最大手ともいえる。第2四半期連結累計期間における純利益は83億円、前年同期比27.6%増となった。12年連続最高益。

インターネット広告による新規顧客の増加、巣ごもり需要による個人での購入が増えたのも業績アップの要因と考えられる。

ディリーファッションのしまむら<8227>

コロナ禍でアパレル業界の落ち込みが激しい中、V字回復を遂げているのがしまむらだ。しまむらは郊外型店舗を中心にディリーファッションを販売する。

しまむらの魅力がリーズナブルということはもちろん、人気インフルエンサー とのコラボや人気のキャラクター関連の商品を手掛けていることも好調の理由のようだ。

非接触型サービスをいち早く取り入れたくら寿司<2695>

外食産業もやはりコロナ禍で大きく痛手を受けた業種だ。そうした中、過去最高益を更新したのがくら寿司。非接触型サービスに力を入れ、新スタンダードとするよう標準装備店もオープンしている。

また、鬼滅の刃キャンペーンなど、切れ間のないキャンペーンを行い消費者の心をつなぎとめた。

巣ごもり需要でさらなる躍進をとげたユニクロ(ファーストリテイリング)<9983>

コロナ不況の影響が大きいアパレル業界で、ダントツの強さを誇る。コロナ禍でも最高益を叩き出した。純利益が前年比 1.9倍と驚異的な伸びを見せている。

巣ごもり需要・テレワークといった時代にマッチしたキーワードに沿って商品を展開。着やすさの面からも圧倒的な支持を受けた。

EC全盛が物流業界に好影響、ヤマト運輸(ヤマトホールディングス)<9064>

コロナ禍で需要が急増した物流業界。ヤマトホールディングスの2021年3月期の親会社株主に帰属する当期純利益は567億円。前年同期154%の増となっている。 テレワークの促進やさまざまなサービスのオンライン化が進み、EC需要も急激に加速。物流業界大手の好調につながった。

コロナ禍の勝ち組となった企業

コロナ禍による業績低迷に悩む企業は多い。しかしそうした中、コロナ以前よりも業績をあげている企業もある。明確な企業のアイデンティティのもと、独自の発想を打ち出し良い波にも厳しい波にも乗ることのできる企業が勝ち組となったようだ。

文・しらいはるか

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