過ごしやすい気候が続き、季節はすっかり秋。この時期に食べたくなるのはやっぱり秋の味覚が満載のスイーツだろう。そこで今回はファミリーマートからこの秋に新しく販売されたさつま芋を使ったスイーツ3つを購入し、それぞれ食べ比べてみた。
番のクレープも濃厚な秋の味覚に
ファミマのスイーツのなかでも定番商品として人気が高いのがクレープ。もちもちの生地とほどよい甘さのクリームが魅力で、子どもから大人まで多くのファンを獲得している。そんなクレープから秋らしい新作が登場。2021年9月7日に登場した「紅はるかのスイートポテトクレープ」はさつま芋の中でも糖度が高いといわれる紅はるかを使用。香ばしいスイートポテトとたっぷりのクリームを、もちもちのクレープ生地で包んでいる。
上のほうは、スイートポテトの分量が多く、最初の一口はしっとりと濃厚な芋の甘さが印象的。さつま芋のクリームとホイップクリームも入っているが、スイートポテトの存在感が大きく、そちらの甘さはあまり感じられなかった。しかし、食べ進めていくうちに、スイートポテトとクリームの分量が均等になっていき、ホイップクリームの甘さも感じるように。食べきる頃にはすべての味わいがバランスよく楽しめた。
さらに、中盤からはスポンジもあらわれ、ふんわりとやさしい甘さと食べ応えがプラスされた。もちもちのクレープ生地は柔らかく、クリームとの相性抜群。いろんな味わいを楽しめるが最後までさつま芋の味わいともちもちのクレープ生地の印象が濃く続くのでさつま芋好きやクレープ好きの方にはぜひ一度味わってほしいスイーツだ。
和パフェなのにケーキのような味わいも
「紅はるかのスイートポテトクレープ」と同じく9月7日に販売開始となった「安納芋の和パフェ」は、黒蜜わらび餅入りの安納芋ムースの上に、安納芋クリームや安納芋のスイートポテト、白玉だんご、粒餡がのった具だくさんの和スイーツだ。
安納芋は種子島で採れるさつま芋で、水分が多くねっとりとした甘さが魅力。そんな安納芋を使ったクリームはやわらかで濃厚。黒蜜のホイップとあわせて2種類のクリーミーな味わいが楽しめる。スイートポテトで安納芋本来の味覚を堪能できるのも嬉しい。もちっとした白玉と小豆の存在感をしっかりと味わえる粒餡は程よい甘さで和の趣を感じられる。
贅沢なトッピングも魅力だが、その下の安納芋ムースと黒蜜わらび餅にも注目したい。ムースは甘さ控えめで口のなかでふわっと溶ける優しい食感で、黒蜜はつるんと爽やかな口ざわり。トッピングのクリームや餡が濃厚な分、ベースはさっぱりしており一緒に食べるとちょうどよい。ムースやクリームなど洋風のスイートさと餡や黒蜜などの和の風情ある味わいが同時に楽しめる新感覚のパフェだ。