新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて業績を落とした会社は多い。とりわけ、旅行業界・航空業界は悲惨な状況が続いている。夏のボーナスが大幅に減少した3社を見ていこう。
ANA:夏のボーナス支給ゼロ
ANA(全日本空輸)、ボーナスの支給ゼロで合意している。夏・冬ともに支給されないのは1962年以降初となった。旅客数の低迷が最大要因。昨年の夏のボーナスは1ヵ月、昨年の冬はゼロだった。
2019年度末時点で年間総旅客数は約5,962万人だったが、2020年は約1,517万人と大きく落ち込んだ。とりわけ国際線は2019年が約942万人、2020年は約43万人と新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の影響をもろに受けた形だ。
JAL:夏のボーナスは0.3ヵ月分
やはり厳しい航空業界だが、JAL(日本航空)はかろうじて0.3ヵ月分の支給となった。しかしこれは再上場以来、最低の数字となる。
2019年の年間旅客数は約4,206万人、2020年は約1,257万人まで落ち込んだ。国際線は2019年が約828万人、2020年は約36万人まで落ち込んでいる。ANA同様航空業界にとって厳しい状況が続いている。
JTB:夏のボーナス支給ゼロ
JTBは過去最大の赤字を記録。昨年の冬に続いて夏のボーナス支給はゼロとなった。また2022年夏までボーナスはゼロの見通しとなっている。
2021 年 3 月期の連結業績が1,052億円という巨額赤字が尾を引いた格好だ。ワクチン接種率の上昇や社内のコスト構造改革の推進などプラス材料はあるものの、先行きは不透明。旅行以外の収益の柱としてソリューション事業にも力を入れる。
復活が待たれる航空業界・旅行業界
2021年夏はコロナウイルスの感染が大きく拡大し第5波では医療崩壊とも呼べる事態となった。しかし、9月には感染者が急激に減少、緊急事態宣言も9月末をもって解除された。新総理の就任も間もないがGOTO再開の声も聞かれる。航空業界・旅行業界の復活が待たれる。
文・しらいはるか
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