長引く不況やコロナ禍により仕事上の悩みが増え、ストレスを抱えるビジネスマンも多いだろう。厚生労働省の「令和2年労働安全衛生調査」の結果をもとに、ビジネスマンが抱える悩みを確認しよう。
3位 対人関係(セクハラ・パワハラを含む)
3位は「対人関係の悩み」だった。回答者の割合を見ると20代が最多であり、次に多いのが40代。20代が対人関係の悩みを抱える背景には、組織内で最も弱い立場であることが一因と考えられる。
弱い立場ゆえに上司や先輩から理不尽な仕打ちを受けるケースもあるだろう。結果として、ストレスが溜まりやすくなり、深刻化するようだ。
一方、2位の40~49歳は中間管理職や管理職が多い年代。上司と部下の板挟みになる人も多い。これが対人関係のストレスにつながると考えられる。
2位 仕事の失敗、責任の発生等
2位は「仕事の失敗・責任の発生等の悩み」となっている。こちらも20代が最多、40代が次に多い。
仕事のキャリアが浅い20代は失敗も多い。そのことがストレスに直結する。一方、管理職や中間管理職が多い40代のストレスは「仕事の失敗」よりも「責任の発生等」によるものが多いようだ。
40代は大きな責任を伴う立場になることが多い。それによって失敗が許されない場面も増え、大きなストレスになっている人が多いと思われる。
1位 仕事の量・質
他の選択肢を大きく引き離して1位となったのが「仕事の量・質」についてのストレス。全年齢を通して1位、20代から50代では全体の半数を超えている。
この項目で見られる特徴は2つ。一つは質よりも量の多さにストレスを感じる人が多いこと、もう一つは質・量ともに50代が他の年代よりも悩みやストレスを感じている度合いが高い点だ。
仕事の量に関しては、慢性的な人員不足が大きな要因となり、一人当たりの仕事量が増えてストレスが溜まる人が多いことがうかがえる。
また、大きな責任を伴う立場の人が多い50代は、仕事量が増えても質の高さが求められる。そのことにストレスを感じる人も多い。
仕事の悩みやストレスについて相談した相手トップ3
以上で挙げたような仕事のストレス軽減に有効なのが第三者への相談だ。「令和2年労働安全衛生調査」によれば、多くの人に相談相手として選ばれているのは以下の人たちだ。
1位 家族・友人
家族や友人は多くの人にとって信頼がおける存在であるため、相談相手として選ばれることが多いようだ。
2位 上司・同僚
仕事の悩みについて、その仕事の内容を知る上司や同僚に相談する人も多い。それによって適切なアドバイスが受けられ、ストレスが軽減されることも多いと思われる。
3位 産業医
産業医は医学的な見地からストレスへの対処法をアドバイスできる。また、必要に応じて適切な病院の紹介もできるので頼りにしている人も多いようだ。
多くのビジネスマンがストレスを感じながらも潰れずに仕事を続けられる背景には、このような相談相手の存在が大きい。
生き馬の目を抜くビジネスの世界で潰されないためにも、ストレスを感じたら早い段階で信頼できる人に相談しよう。それによってまた前向きな気持ちで仕事と向き合えるに違いない。
文・大岩楓
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