下降トレンドにあったスポーツドリンク市場。しかしここにきて人気が再燃している。スポーツドリンク人気再燃の理由はなんだろうか。好調の理由を探る。
ポカリの大塚製薬は前年同月比56%増
スポーツドリンクといえば「ポカリスエット(大塚製薬)」という人も多いだろう。
1980年に発売されたポカリスエットは日本製スポーツドリンクの始まりと言われている。
今はすっかりおなじみとなったスポーツドリンク。昨今は少し下降トレンドになっていた。しかし2021年7月のポカリスエットの販売数量は前年同月比56%増という驚異的な数字を記録している。販売実績は非公表であるものの「アクエリアス(コカ・コーラ社)」も売り上げは好調なようだ。
猛暑日の増加による熱中症への対策
子どもの頃より暑い日が増えたと感じている人も多いだろう。実際に猛暑日の数は増えている。1910~1939年の猛暑日の平均年間日数は約0.8日、1991~2020年の平均年間日数は約2.5日、約3.1倍になっている。ただ、これは都市化の影響が比較的少ない地域を抽出した数値であり、都市部ではさらに数字が上がる。
2021年を見ていこう。全国で猛暑日の地点がなかった日は、7月は4日間のみ、8月は10日間だった。多い日では全国242地点で猛暑日を記録した日もある。熱中症による救急搬送は真夏日になると発生し猛暑日になると急激に増えるという。
熱中症を防ぐために水分が必要と考える人は多いだろう。しかし水分ならなんでもいいというわけにはいかない。汗をかくと水分だけではなく塩分も失われていく。そうしたときに水分と塩分を同時に摂取できるスポーツドリンクが有用になる。
熱による脱水症状に備えて
コロナ禍によるワクチン接種が進んでいる。コロナ対策として有効と言われるワクチン接種だが、副反応が出るケースも少なくない。特に接種後に高熱が出たという話も多く聞く。
ワクチン接種後の副反応には「注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等(厚労省:新型コロナワクチンの副反応についてより)」がある。熱が出た場合は解熱鎮痛剤の服用や水分補給が有効だ。
またコロナに感染した場合も然り。熱に対する備えとしてスポーツドリンクを常備したい。
人気再燃のスポーツドリンク市場
販売数量が前年同月比56%増という数字をあげたポカリスエット。猛暑やコロナ関連の対応として人気が再燃している。手軽に水分やナトリウムを摂取できるスポーツドリンクの人気は続きそうだ。
文・しらいはるか
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