就職・転職するならばホワイト企業に入りたい……。そう思っている人は多いだろう。しかし、だれもが憧れる「ホワイト企業」に何か基準はあるのだろうか。

「ホワイト企業ランキング」から、ホワイト企業と呼ばれる企業の特徴、そして企業が得られるメリットについて探っていく。

発表!ホワイト企業ランキング!

「ホワイト企業ランキング」といっても、統一されたランキングがあるわけではない。調査した会社ごとに異なる。二つのランキングを紹介しよう。

ホワイト総研:「隠れ優良ホワイト企業ランキング」

まずは、就活生向けにホワイト総研が2021年に発表した「隠れ優良ホワイト企業ランキング」ベスト3だ。

順位 企業名 業種
第1位 株式会社リクルートマネージメント
ソリューションズ
人材サービス
第2位 日置電機株式会社 精密機器・電子部品
第3位 freee株式会社 Webサービス

このランキングでは「従業員1000,人以下」「年間売上1,000億円以下」「就職四季報総合版に掲載なし」の企業を順位付けしている。

ランキングには

● IT活用が進んでおり、生産性が高い
● 大手企業のグループ会社
● 地元密着型

の企業が多く入っている。上位3社もこれらに該当するものばかりだ。大手企業グループで福利厚生が充実。IT企業のため、若い人が多く柔軟な働き方ができるところがホワイト企業とみなされているようだ。

安全衛生優良企業マーク推進機構:「ホワイト企業ランキング」

非営利一般社団法人 安全衛生優良企業マーク推進機構の2020年4月「ホワイト企業ランキング」も見てみよう。

順位 企業名 業種
第1位 東日本電信電話株式会社 通信
第2位 サントリーホールディングス株式会社 食品
第3位 株式会社常陽銀行 金融

このランキングは、子育て支援を行う企業が認定される「くるみん認定」、女性が活躍できる企業の証「えるぼし認定」、健康経営において特に優良な取り組みを実践している大規模法人「健康経営優良法人 大規模 ホワイト500認定」などの認定を取得している企業から選ばれている。

女性、子育て中でも働きやすい企業、従業員の健康に気を使う企業の評価が高くなっているようだ。

ホワイト企業の特徴とは?

「適正な給与」「介護・子育て中など、どのような立場の人も働きやすい」「離職率が低い」「有休消化率が高い」このように従業員が働きやすい環境を整えた企業がホワイト企業といえるだろう。

前出の「くるみん認定」「えるぼし認定」等をチェックすると分かりやすいかもしれない。

ホワイト企業が得られるメリットとは?

もちろん、働きやすい企業とみなされることで人材が定着する。従業員が健康的に働くことができるため、生産性の向上も期待できるだろう。残業や休日出勤も減り、コスト削減につながるかもしれない。

ひいては企業イメージが良くなり、取引先が増えるなど、業績の向上や株価の上昇も期待できるのではないだろうか。

働く側の意識も高くなり、「ワークライフバランス」も浸透してきている。少子化等で働き手が少なくなることもあり、人材確保のためにもホワイト企業を目指す企業はますます増えてくるだろう。今後のホワイト企業ランキングにも注目していきたい。

文・田尻宏子

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