ここ数カ月、新型iPhoneの発売日や機能の情報といった様々なリークが出回り、iPhoneファンは公式情報を今か今かと待ちわびている。そんなiPhoneファンに、恐ろしいニュースが舞い込んできた。それは、iPhoneの入力データを奪ってしまう“極悪ケーブル”「O.MGケーブル」の最新版がリリースされたこと。

今回は、ニュースサイト・VICEが明らかにした、O.MGケーブルの詳細や危険性について紹介しよう。

遠隔からデータを奪うことができる恐ろしいO.MGケーブル

iPhoneの入力データを盗む極悪な「O.MGケーブル」最新版が発売、悪用を懸念
(画像=dan.nikonov / Shutterstock.com、酷似の製品に対して、おとがめなしだったのだろうか?(写真はイメージです)、『オトナライフ』より引用)

 O.MGケーブルは、2019年8月に世界のハッカーが集まるハッキングコンテスト「DEF CON」で発表された。「MG」と名乗るセキュリティ研究者が開発し、サイバーセキュリティ企業「Hak5」が量産、販売。開発者であるMG氏の名にちなんで「O.MGケーブル」と名付けられている。MG氏は、DEF CONで、「最大300フィート(約90メートル)離れた場所からデバイスにアクセスすることができる」と説明したようだ。さらに、周辺のワイヤレスネットワークのクライアントとして設定すれば、アクセスできる距離は無制限とのこと。

 O.MGケーブルの見た目は、iPhoneに使われる通常のLightningケーブルとほとんど変わらないといい、知らないうちに使ってしまうおそれもあるようだ。これほど恐ろしい製品なのだから、密かに取引されているのかと思ったら実はそうではない。普通は悪徳製品はダークウェブなどで密かに取り扱われているのだが、当時Hak5は公に100ドル前後で販売していたのだという。