豪華な返礼品がたびたび話題となる「ふるさと納税」。そもそもは「応援したい自治体に寄付ができる」という趣旨で生まれたもので、総務省の調査によると2020年度の寄付総額は前年の1.4倍に跳ね上がり、過去最高を記録している。だが、返礼品として、その地域の特産品や宿泊品などがもらえたり、確定申告で申告すると所得税の還付や住民税の控除が受けられたりと、寄付者側にもメリットが多いため、「今年はどこに寄付しようか……」とふるさと納税サイトの返礼品写真を眺めながら寄付先を選ぶ人も多いだろう。
では、ふるさと納税サイトはどこを選べばいいのだろうか。「オリコン顧客満足度®調査 ふるさと納税サイトランキング」では、2020年にふるさと納税サイトを利用し、各自治体に寄付をしたことのある人にアンケートを実施し、そのランキングを発表している。2021年のサイト選びの参考にしてほしい。
全国の特産品などが贈られるふるさと納税が人気!
ふるさと納税サイトの評価項目は、「アプリ・サイトの使いやすさ」「手続きのしやすさ」「コンテンツの充実さ」「返礼品の魅力」「地域振興への貢献」の5つ。今回は総合順位を紹介していく。
まずは5位から。老舗のふるさと納税サイト「ふるなび」がランクインした。寄付金額に応じて還元される「ふるなびコイン」は、Amazonギフト券などに交換できると好評だ。家電関係の返礼品が多い反面、他のジャンルの返礼品は少なめで、5位に甘んじる結果となった。
同率3位の一つは「さとふる」。オリジナルの大容量返礼品のあるサイトで、ソフトバンクグループが運営している。返礼品の到着が早いことで有名で、一般的に1、2カ月は待たされる返礼品が、さとふるでは1週間~2週間で到着するものも。返礼品を楽しみにしている人にはうれしいポイントだろう。
もう一つの同率3位は「ANAのふるさと納税」。「アプリ・サイトの使いやすさ」や「コンテンツの充実さ」といった評価項目で首位を獲得している。ANA(全日空)が運営しているからか、「寄付先の自治体へ実際に足を運んでいただきたい」という想いが込められているため、旅行や宿泊、体験などの返礼品が豊富な点が特長だ。また、ふるさと納税によってマイルが貯まる点も、支持されている理由だろう。