年々顕著になっている若者のテレビ離れ。おうち時間が増えたことで、動画配信サービスやYouTubeの動画を視聴する時間が増加傾向にあるという人も多いだろう。MMD研究所が7月12日~8月5日に実施した「動画視聴に関する利用実態調査」によると、世代によって視聴スタイルが大きく異なることがわかった。今回は、同調査の結果をもとに、年代別の視聴動向を詳しく見ていこう。
10代からのYouTube人気でテレビ離れ加速か
まず、全年代におけるテレビ(地上波・BS・CS)、YouTube、動画配信サービスのうち、それぞれ1日の平均視聴時間で最も多かった回答は、テレビ(地上波・BS・CS)「1時間~2時間未満」22.4%、YouTube「30分未満」32.0%、動画配信サービス「30分未満」13.3%。さらに年代別に見てみると、60代では94.7%、50代では93.2%の人が1日のうち必ずテレビを視聴しているという。
一方で、テレビを「見ていない」と回答した人の割合が最も多かったのは10代の23.1%、2位は20代の14.7%、3位は30代の11.4%という並びに。若年層ほどテレビを全く見ない人が増えていることが伺える。全体では、1時間~2時間未満であればまだまだテレビを視聴している人が多いものの、10代~30代ではテレビを全く見ないという人も一定層いるようだ。
では、そんな10代~30代は一体何を視聴しているのだろうか。YouTubeでは、10代の視聴が最も多く、97.9%が毎日視聴していることが明らかとなった。「見ていない」と回答した人はわずか2.1%のみ。「1時間~2時間未満」が最多の23.1%、次いで「2時間~3時間未満」が18.9%、「3時間~4時間未満」が14.0%を占めた。自分の都合の良いタイミングで視聴できることや、好みのコンテンツを選べることも、テレビには無いYouTubeならではのメリットだろう。