コロナの影響を受けて世の中の状況が目まぐるしく変化するなか、人々の“お金事情”も変化しはじめている。ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社とMMDLaboが運営するMMD研究所が50,000人を対象に行った調査によると、「コロナ禍で生活様式に変化があったこと」で最も多くの回答が集まったのは、「キャッシュレス決済で支払うことが増えた」だった。“便利”の一言でまとめてしまいがちなキャッシュレス決済だが、人々は具体的に何を求めてサービスを利用しているのだろうか?
キャッシュレスに求めるのは「ポイントの貯まりやすさ」
前述の「生活様式に変化」調査によると、「キャッシュレス決済で支払うことが増えた」と回答した人の割合は19.4%。世の中の約2割がキャッシュレス派に移行したというわけだ。
続いて、「キャッシュレス決済全体に求めるもの」の調査では、「ポイントが貯まりやすいこと」が41.5%でトップ、次いで「セキュリティ面で安心して利用できること」が32.9%、「素早く会計できること」が32.2%という結果になった。キャッシュレス決済サービスの運営会社は、利用者数を増やしていち早くシェアを拡大したいがために、これまでとは桁違いの還元率の高さでポイントバックキャンペーンなどを実施している。例えば、5%ポイント還元の場合、10,000円の買い物をした場合、500円分のポイントが返ってくる。500円といえばランチのお弁当が買えるくらいのお金だ。現金決済の場合、この500円を見捨てることになる。すなわちランチ一回分損をするというわけだ。キャッシュレス決済に切り替えない手はない。