「近くに公共交通機関がない」、「重い荷物を運びたい」など、さまざまな理由から、クルマを所有している人が多いと思う。しかし自動車税やガソリン代といった諸経費が「家計を圧迫している」という実情は、マイカー持ちであればほとんどの人が抱える悩みの種となっていることだろう。そのせいか、近年では持ちが若者を中心に、マイカー所有者が減少傾向にあるようだ。

今回は、自家用車を所有し、月に1回以上車を運転する18歳~59歳の男女1,000人を対象に、ソニー損害保険株式会社が実施した「全国カーライフ実態調査」(複数回答式)の結果を紹介しよう。

3位は悩み増加の維持費、2位は数年に1度必要なあの費用

マイカー所有者が「負担だ」と思う諸経費ランキング、3位「ガソリン代」2位「車検代」1位は?
(画像=「今年、車検だ……」と、軽くない出費に頭を抱えている人も多いだろう(ソニー損害保険調べ)、『オトナライフ』より引用)

 マイカー持ちを悩ませている諸経費、第3位は「ガソリン代・燃料代」(54.0%)。過去3年では、2018年の58.7%以来、2019年(53.5%)2020年(50.9%)と、2年連続で下がってはいたものの、2021年になって増加してしまった。増加の原因となった背景は、経済情勢や原油価格の影響によるガソリン価格の高騰で、負担に感じる人が増えたと推察できるとのこと。

 第2位には、「車検・点検費」(62.6%)がランクイン。車検制度は、普通車であれば、初回は3年、その後2年毎に検査することを義務づけたもの。自動車の部品の中には、特定の認証を持った整備工場でなければ分解してはいけないと定められているものもあり、専門機関でのクルマの検査が必要だ。種類によっては、一度に10万円もかかるクルマもあるようだ。