全国に店舗を展開するディスカウントストア「ドン・キホーテ」。そこに勤める社員の年収はいくらだろうか。ドン・キホーテの平均年収や部門別年収、今後の年収の行方について調査してみた。

ドン・キホーテ運営会社の年収は678万9,057円

運営会社の株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが公表した最新の有価証券報告書(第40期)によれば、平均年収は678万9,057円だった。

これだけ見ると平均年収は高めに見える。ただ、運営会社の平均年収がドン・キホーテ単体の平均年収というわけではない。

次項では求人情報サイトなどの情報をもとにドン・キホーテの平均年収を探る。

ドン・キホーテの年収分布で最も多いのは年収300万円台

会社口コミプラットフォーム「エンライトハウス」に寄せられた口コミによれば、ドン・キホーテ従業員で最も多い年収帯が301~400万円、2位は年収300万円以下、3位は401~500万円となっている。

それ以外の年収帯も含めて概算すると平均的な年収帯は300万円台。この金額は運営会社の平均年収の約半額。その理由として考えられるのが、ドン・キホーテには非正規雇用の従業員が多いことだ。

求人情報サイト「エン・ジャパン」の調査によれば、パート・アルバイトの平均的な時給は900円台後半~1,100円。その中には短時間勤務のパート・アルバイトも存在しており、その層が平均年収を下げている可能性が高い。

そこで、正社員の年収を探るためにさらに調査を進めてみた。

ドン・キホーテで年収が高い部門はマーケティング・経営管理・商品担当

求人情報サイトindeedにはドン・キホーテの部門別収入の口コミ情報が寄せられている。その中から、正社員と思われる年収300万円以上の人が所属する部門別に、年収の口コミ情報をチェックした。

マーケティング・商品企画・広告宣伝

・商品企画 633万円
・商品開発 446万円
・デジタルマーケティングコンサルタント/広告運用 388万円
・マーチャンダイザー(MD)350万円
・仕入・企画/プランナー 333万6,000円(月収27万8,000円)

経営・管理・企画・戦略

・経営企画 601万円
・事業戦略 352万8,000円(月収29万4,000円)
・事業開発 362万4,000円(月収30万2,000円)
・店長 300万円
・店長候補/スーパーバイザー333万6,000円(月収27万8,000円)

商品担当スタッフ(商品の品出しや管理など) 596万円

※indeed調べ

部門別で年収を比較すると、マーケティング部門や経営企画、商品担当部門の年収が高めであるようだ。

ドン・キホーテはコロナ禍でも収益増!年収アップの可能性も

ところで、コロナ禍による経済の悪化はドン・キホーテの年収にどのような影響を及ぼしているのだろうか。それを図る指標となるのが経常利益の推移である。

ここでは先に挙げた運営会社が公表した最新の情報(第41期第3四半期報告書)をもとに、第40期第3四半期(累計期間2019年7月1日~2020年3月31日)と第41期第3四半期(累計期間2020年7月1日~2021年3月31日)の経常利益を比較してみた。

第40期 第41期 増減
589億1,400万円 675億4,700万円 86億3,300万円

ドン・キホーテはここ1年で収益を伸ばしており、コロナ禍にも強い企業であることがうかがえる。現状のままいけば収益アップが社員の給与に反映され、年収が上がる社員も増えるのではないだろうか。

文・大岩楓

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